ずっと日本の昔話の本を手元に置きたいと思いつつ、 そのままになっていました。 福音館書店の「日本の昔話」(5冊セット)がそのうち文庫化しないかなぁ…などと 淡い期待はもってはいるものの、一体いつになることやらわからないし…。
たまたまこの間、生協で、以前から気になっていたこの「日本昔話百選」が出たので 注文いたしました。
この本は基本的に、というかまったく、大人が子どもに読んであげるという… そういう本なのですね。 できれば、覚えて語れるのが一番なのかもしれません。
この本には「北国の昔コ」「中の国のむかし」「西国の昔話」と 三つの地方に分けて採録されています。 その地方の風土や気候を思い浮かべながら読めるというのは いいなぁと思います。
同じお話でも、地方によってちょっとずつ話が違う… 「笠地蔵」ひとつをとってみても、いろんなバリエーションがありますものね。 (ちなみにこの本では、大分県東国東郡に伝わるものがおさめられています。)
今日は「なら梨とり」「竹伐り爺」「花咲爺」と、三話読みました。 「竹伐り爺」がおもしろかったみたい。^-^ ふふっ、やっぱり。 「なら梨とり」はちょっぴり怖かったみたいだけれど、 もう一度読んで…と言ってました。
この冬は、ふとんの中でぬくぬくしながら、 ちょっとずつ昔話を楽しんでみたいなと思っています。
『日本昔話百選』(稲田浩二・稲田和子/編著 丸木位里・丸木俊/絵 三省堂)
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