2003年01月20日(月) |
「イグルー」をつくる |
ウーリ・ステルツァー/写真と文 千葉茂樹/訳
あすなろ書房 __________________________________
その昔…小学校の頃、
2年程、石川県に住んでいたことがありました。
冬になると海の方から遠雷が聞こえ、
そして霰が突然、バラバラバラ!と降り出して、
それから雪が降るのです。
庭に降り積もった水分を多く含んだ重たい雪を、
プラスチックの型で固めて、
弟とかまくらを作ったことがあります。
縦長の細ながーい”かまくら”でした。
この本の「イグルー」というのは、北極地方に住むイヌイットの人びとが
作っていた雪の家です。
今ではイグルーで暮らすイヌイトはいなくなりましたが、
この本に出てくるトゥーキルキーは、
ジャコウウシやホッキョクグマを追って遠くに出かけるとき、
今でもテントのかわりにイグルーを作ります。
イグルーは、まず雪のブロックを切り出して、組み立てていきます。
なるほど!ななめに切りそろえながら、
うずまき形につんでいけばよかったんだーと、
今さらながら、気がつきました。
それにしても…
窓ガラスのかわりにはめこんだ海の氷を通して入る光って
どんな感じかしら…。
娘と、イグル−の中に入ってみたいねぇと
その光を思い浮かべながら、お話ししたのでした。
(寒がりですから、北極にはきっと行けませんけれど…笑。)
イグルーの中から見えるこおりついた海。
そうか、こんな海の光景もあるのですね…。
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