木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2002年11月20日(水) 「ルピナスさん」ー小さなおばあさんのお話ー

バーバラ・クーニー/作 かけがわやすこ/訳

ほるぷ出版
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今日、夕飯を食べている時に、娘とまじめなお話をしました。

そもそもは、娘が「ゆうちゃんはうそをつきたくない」って

言い出したのがはじまりでした。

「うそをつくと舌をぬかれて、地獄へ行っちゃう。

ゆうちゃんは、地獄へ行きたくない。

ママ、どうやったら、天国に行けるの?」というのが発端でした。

そこで、「天国へ召されること」へのお話を娘としていました。



「ゆうちゃんがおばあちゃんになって、

いつか天国に召されるようになるには、正直に生きることが大切だよね。

そして、ゆうちゃんといることによって、世の中の人や動物たちが

嬉しいと思ったり、楽しいと思ってくれること。

そしてゆうちゃんが大きくなったら、

みんなに幸せを感じてもらえるように、お仕事をすればいいと思う。

でも、そのためにはまず、ゆうちゃんが自分のことを、

自分で好きだと思うことが、一番大切なんだよ。」

娘は神妙な顔をしてきいていました。

それからまだまだお話は続き、

「世の中を美しくするお仕事」の話になりました。

「おじいちゃんは天国に行ったよね。おじいちゃんは

どんなお仕事をしたの?」

「おじいちゃんは新聞を作って、世の中の人に情報を伝えるって

大切なお仕事をしていたの。」

「じゃあ、ママは?」

「うーん、ママは今は、いろんな人にいろんな絵本があるよって

お伝えするのが、仕事かな…」

「ゆうちゃんはね、小さな子どもやそれからお兄ちゃんやそれに動物や、

みぃーんなを元気にするおいしゃさんになりたいな」

あら、この間言っていたことと、ちょっとかわっている…。

少し前まで、動物病院の看護婦さんだったのですが、

それに人間も含まれるようになった…。(^-^)


「そっかぁ、ゆうちゃんがお医者さんになって、

小さな子どもたちが、元気になるといいねぇー。

人や動物の病気を治すには、

小学生になったら、うーんとお勉強して、

それからうーんと遊んで、

うーんと食べて、こころもからだも丈夫にしとかなきゃね!

はい、そこのにんじんたべて…(笑)」



今夜は「ルピナスさん」を読みました。

”世の中を、もっとうつくしするために、なにかをする”

小さなアリスはおじいさんとそう約束します。

そう、人は何かしら、それぞれに

”世の中を、もっとうつくしくする”使命を持っているのでしょう。

娘も今はまだわからないでしょうが、

きっといつか、何をすればいいか、

自分なりに、見つけて行ってくれることでしょう…。

そう願って…。





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スズ [木陰でひと休み]

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