エドアルド・ペチシカ・文 ズデネック・ミレル・絵
うちだりさこ・訳 福音館書店 _____________________________
たぶん、私の身体の一部に「麻」という文字が
幼い頃から溶け込んでいるからでしょうか、
「麻(リネン)」はとても好きな布地です。
(両親は、洗えば洗う程、しなやかで丈夫な麻のように
育って欲しいと、私の名前をつけたらしい。)
さて、両親の願い通りに、私がしなやかで丈夫かと申しますと、
はなはだ「?」で、名前負けをしているような気がしますが(笑)
歳をへて、天寿全うしたときには、
名前通りに「麻」のような人だったねと、
言われるようになりたいな・・・などと思っております。(^^;
久しぶりに娘が取り出してきた「もぐらとずぼん」。
よく見てみましたら、このもぐらくんは
「麻」のずぼんを作っていたのですねぇ!
「あま」とひらがなであったので、今まで見過ごしていました。
そっかぁ。。。「亜麻」だったんだ、この青い花は!
この本の奥深いなぁと思うところは、
青い花をさかせていた「あま」という草から
どのような過程で、「布地」ができていくかを
順をおって、ちゃんと説明していることです。
そして、もぐらくんがはりねずみくんのはりを使って、
「あま」の茎をすきますと・・・なるほど!
これが「亜麻色」という色なんですね〜(^-^)
ちなみに「亜麻色」は、
『色々な色』(光琳社出版)によりますと、
「アマ糸のような明るい灰みの茶色。
淡い金髪の色の形容にも使われます。」
とあります。
絵を描いているミレルという方は、
チェコのアニメーション映画の制作者としても
成功をおさめた方だそうです。
(チェコのアニメや芸術の背景に関しては、
「ママの本棚」におさめてあります
『ちひろと世界の絵本画家たち』に詳しく載っています。)
娘はこのちょっとアニメちっくな絵に
親しみを感じているのでした。
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