木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2002年07月31日(水) 「もぐらとずぼん」

エドアルド・ペチシカ・文 ズデネック・ミレル・絵

うちだりさこ・訳  福音館書店
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たぶん、私の身体の一部に「麻」という文字が

幼い頃から溶け込んでいるからでしょうか、

「麻(リネン)」はとても好きな布地です。

(両親は、洗えば洗う程、しなやかで丈夫な麻のように

育って欲しいと、私の名前をつけたらしい。)

さて、両親の願い通りに、私がしなやかで丈夫かと申しますと、

はなはだ「?」で、名前負けをしているような気がしますが(笑)

歳をへて、天寿全うしたときには、

名前通りに「麻」のような人だったねと、

言われるようになりたいな・・・などと思っております。(^^;


久しぶりに娘が取り出してきた「もぐらとずぼん」。

よく見てみましたら、このもぐらくんは

「麻」のずぼんを作っていたのですねぇ!

「あま」とひらがなであったので、今まで見過ごしていました。

そっかぁ。。。「亜麻」だったんだ、この青い花は!

この本の奥深いなぁと思うところは、

青い花をさかせていた「あま」という草から

どのような過程で、「布地」ができていくかを

順をおって、ちゃんと説明していることです。

そして、もぐらくんがはりねずみくんのはりを使って、

「あま」の茎をすきますと・・・なるほど! 

これが「亜麻色」という色なんですね〜(^-^)

ちなみに「亜麻色」は、

『色々な色』(光琳社出版)によりますと、

「アマ糸のような明るい灰みの茶色。

淡い金髪の色の形容にも使われます。」


とあります。


絵を描いているミレルという方は、

チェコのアニメーション映画の制作者としても

成功をおさめた方だそうです。

(チェコのアニメや芸術の背景に関しては、

「ママの本棚」におさめてあります

『ちひろと世界の絵本画家たち』に詳しく載っています。)

娘はこのちょっとアニメちっくな絵に

親しみを感じているのでした。


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スズ [木陰でひと休み]

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