木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2002年07月12日(金) 「まいごのフォクシー」

イングリ&エドガー・ドーレア・文・絵

うらべ ちえこ 訳  岩波書店 
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今日、幼稚園へ行く途中に、迷い犬のちらしが落ちていました。

「迷い犬、タローを探しています」という内容です。

娘は犬の写真入りのそのちらしをめざとく見つけて、

「これはなに?」と聞いてきました。

それで「このタローって犬、フォクシーみたいに迷子になっちゃったんで、

飼っている人が探しているんだって。」と申しました。

すると娘、「ねぇ、今度のお休みの日に、この犬、探してあげない?」

と、私に提案してくるんです・・・。

こんなとき、子どもって、ほんと、純粋なのよねぇ・・・って

思えてきます。

大人だったら、そんな見ず知らずの犬を探そう!だなんて、

考えもつきませんものね。

娘の気持ちをむだにはしたくはないですが、

どこへ行ったかもわからない犬を、あてもなく探すわけにはまいりません。

私「どこを探せばいいかもわからないから、

とにかく、このタローを見かけたら、連絡してあげようね」

娘「うん」・・・納得してくれてよかった・・・ほっ。


この本は、最近出ました、ドーレア夫妻の新刊です。

といっても、日本での初版は2002年ですが、もともとのこの本の初版は

1949年ということなので、50年以上も前の本ということになります。

解説によりますと、ドーレア夫妻は大の動物好きで(特に雑種犬)

この本は、チェーホフの短編「カシタンカ」をヒントを得て、

作られた作品のようです。

娘は、以前、借りてきましたドーレア夫妻の「トロール物語」も

とてもお気に入りだったのですが、

この「まいごのフォクシー」も、借りてきてから

ずっと「枕元」に置いて、何度もリクエストがかかっている本です♪

どうやら、彼女も夫妻同様、動物好きなんですよね・・・。

(といっても、大きな犬が近寄ってきたら、恐がるくせに・・・笑。)

今日も、「犬が飼いたいなぁ」とぼそっと言ってましたが、

なにしろマンションなので、

ぬいぐるみで我慢してもらうしかありません。

(それに、実は何を隠そう、私も犬が苦手だったりします・・・

犬におっかけられてこわかった幼児体験を、

いまだにひきずっているのでした。)

けれど、本のなかの犬なら平気!(^-^)

かわいい〜っと、おもっちゃいます。

だから、この本の見返しのコマわりの絵にも

思わず、くすっと楽しくなっちゃうのでした。

ほんと、ドーレア夫妻って、犬がお好きだったんでしょうねぇ!

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