木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2002年04月23日(火) 「おーい ぽぽんた」

声で読む日本の詩歌166

編集委員 茨木のり子 大岡 信 川崎 洋 岸田衿子 谷川俊太郎

柚木沙耶郎・画  福音館書店
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4月の初め、いっせいに花が咲き乱れ、

たんぽぽの黄色い花も、道端や野原のそこここで

笑うように咲いていました。

ふと、気がつくと、

黄色い花はみな、ふわふわのまぁるい綿毛となっていました。

いつのまにか、季節は次のところへと移ろうとしています。

(もうちょっと春でいて欲しいのに、

あっと言う間に通りすぎていく・・・)


娘は、道端にあるたんぽぽの綿毛を見つけるたびに、

ぷちっととってきては、

「ふぅ〜〜〜っ」っと、飛ばしています。

さて・・・風にのって旅に出た綿毛は、

次はどこで花を咲かせるのでしょうね。(*^^*)


この本の題名になっている「おーい ぽぽんた」は

川崎洋さんの詩の一節です。


       たんぽぽが

       たくさん飛んでいく

       ひとつひとつ

       みんな名前があるんだ

       おーい たぽんぽ

       おーい ぽぽんた

       おーい ぽんたぽ

       おーい ぽたぽん

       川に落ちるな

       (「たんぽぽ」 川崎 洋)



綿毛をふぅっと吹いて飛ばしている子どもたちも、

風に揺られて飛んで行くのを見かけた大人も、

皆、それぞれの思いで、綿毛の旅立ちを見送っているのでしょうね・・・。



おととい、娘の耳掃除をしていて、耳を傷つけてしまいました。

お医者さんからもらった耳のお薬をさして10分間、

娘は傷ついた方の耳を上に向けて、じっと寝ていなければなりません。

その間は絵本も読めない(見えない)体勢なので、

この「おーい ぽぽんた」から

詩歌をいくつか適当に読んであげています。

娘のお気に入りは、

  「きりなしうた」 谷川俊太郎

  「ねこ ふんじゃった」 阪田寛夫

  「どうぶつはいくあそび」 岸田衿子

  「おねえちゃん」 佐藤 信

  「わからんちゃん」 まど・みちお

などなど・・・

特に「きりなしうた」は、くすくす笑いながら、

何度もリクエストがかかるのでした。


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