シャーロット・ハック・文
アニタ・ローベル・絵
松井るり子・訳 セーラー出版 __________________________________
我が家の本棚には、「おひめさま」コーナーがあります。
「絵本の小径」に 「いつか王子さまが」というページを作っている
ぐらいですから、どんなに娘が「お姫」好きかということが、
おわかりいただけるかと思います・・・(^^;
この本は去年の夏頃に、ある縁があって、私の手元にやってきた
とても大切な1冊です。
そのとき娘に1度読んだのですが、
それからここ最近まで、ずっと本棚におさまっていました。
ところが、この春休みになって、娘はひまつぶしに
本棚にある本を片っ端から取り出しては、ながめるようになり、
そうして「毛皮ひめ」が、娘の目にとまったようでした。
そしてこのところ、ずっと毎日のように「読んで」と
リクエストがかかるようになったのです。
娘の心をとらえたのは、単にこのお話が「お姫様」だからでしょうか?
・・・思うに、この「姫」のかしこさにひかれたのではないか?
そう思うのです・・・。
なぜなら、この本と前後して、彼女が愛読(ながめている)のは、
なかがわちひろさんの「のはらひめ」(徳間書店)だからなんです。
(「のはらひめ」では、りっぱな姫になるために、
様々な修業をつまねばならぬことが、描かれています。)
この「毛皮ひめ」のお話の中で、
とても大切な役割を果たしている人・・・それは、「うば」です。
「うば」は姫を、村の子どもといっしょに遊ばせ、
料理を習わせ、おひめさまの御作法をおしえ、
読み書き、ダンスの先生もつけてくれたので、
きれいなだけでなく、つよくて、かしこく、
なんでもできるおひめさまに、育てました。
(う〜ん、この「うば」の子育てには、見習うべきことが、
凝縮されていますねぇ・・・。)
娘はこの「毛皮ひめ」から、生きていく上での知恵を
なんとなく感じとっているのかもしれませんし、
心強く感じているのかもしれません。
ま、いずれにしても、自分の人生の幸を、
自分の手で切り開く力をつけて欲しいと願う母でした。(*^^*)
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