木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2002年03月27日(水) 「毛皮ひめ」

シャーロット・ハック・文

アニタ・ローベル・絵

松井るり子・訳 セーラー出版
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我が家の本棚には、「おひめさま」コーナーがあります。

「絵本の小径」に 「いつか王子さまが」というページを作っている

ぐらいですから、どんなに娘が「お姫」好きかということが、

おわかりいただけるかと思います・・・(^^;


この本は去年の夏頃に、ある縁があって、私の手元にやってきた

とても大切な1冊です。

そのとき娘に1度読んだのですが、

それからここ最近まで、ずっと本棚におさまっていました。


ところが、この春休みになって、娘はひまつぶしに

本棚にある本を片っ端から取り出しては、ながめるようになり、

そうして「毛皮ひめ」が、娘の目にとまったようでした。

そしてこのところ、ずっと毎日のように「読んで」と

リクエストがかかるようになったのです。


娘の心をとらえたのは、単にこのお話が「お姫様」だからでしょうか?

・・・思うに、この「姫」のかしこさにひかれたのではないか?

そう思うのです・・・。

なぜなら、この本と前後して、彼女が愛読(ながめている)のは、

なかがわちひろさんの「のはらひめ」(徳間書店)だからなんです。

(「のはらひめ」では、りっぱな姫になるために、

様々な修業をつまねばならぬことが、描かれています。)


この「毛皮ひめ」のお話の中で、

とても大切な役割を果たしている人・・・それは、「うば」です。

「うば」は姫を、村の子どもといっしょに遊ばせ、

料理を習わせ、おひめさまの御作法をおしえ、

読み書き、ダンスの先生もつけてくれたので、

きれいなだけでなく、つよくて、かしこく、

なんでもできるおひめさまに、育てました。

(う〜ん、この「うば」の子育てには、見習うべきことが、

凝縮されていますねぇ・・・。)


娘はこの「毛皮ひめ」から、生きていく上での知恵を

なんとなく感じとっているのかもしれませんし、

心強く感じているのかもしれません。


ま、いずれにしても、自分の人生の幸を、

自分の手で切り開く力をつけて欲しいと願う母でした。(*^^*)





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スズ [木陰でひと休み]

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