木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2002年03月13日(水) 「ペレのあたらしいふく」

エルサ・ベスコフ・さく・え

おのでらゆりこ・やく 福音館書店
__________________________________

ベスコフの本の中で、この本は娘が5歳になってから読もうって

思っていました。

なんとなく本能的にそうしてしまったのですが、

自分であらためて、なぜ出し惜しみをしたのだろう・・・と

分析(?)してみましたら、なんとなくわかってきました。

それは・・・きっと、この本のペレと娘が近しい年齢になるまで

待とうって・・・そう思ったんです。


ペレのあたらしいお洋服が出来るまでの過程・・・

この本では、大人達はペレに愛情をそそぎながらも、

ちゃんとペレに役割を与えます。

そうして、出来上がった新しいお洋服・・・

ペレが子羊に向かって、にっこりとほほえむ姿が

とてもいいお顔だなぁ・・・と思います。

ものが豊富な時代にあって、今、私たちが忘れてしまっている

とても大切なことがここには存在します。


あまり裁縫や編み物が得意でない私ですが、

・・・娘の服、今年はなにか作ってみようかなぁ・・・などと

この本を読むと思います・・・(^^;

(↑ほんとうに出来るんか?!・・・苦笑)


娘は、おかあさんが機織りをするシーンで、

「あ、これ、もぐらさんのごほんで、ありさんがやっていたのと

同じだね〜」とにっこり。

娘は『もぐらとずぼん』(ベチシカ・文 ミレル・絵 福音館書店)

のありさんが機織りをするシーンを思い出していたのでした。

最近、小さな織り機を買ったので、

「ゆうちゃんも持っているね♪」と、二人でニコニコしながら

読み終えました。


そして・・・

ああ、やっぱり今までこの本、読むのをとっておいてよかった♪

娘もペレと一緒になって、お洋服が出来る過程の

喜びと達成感に浸れたのではないかと思うからです。(*^^*)










 < 前のページ  INDEX  次のページ >


スズ [木陰でひと休み]

My追加