2002年03月05日(火) |
「ミンケパットさんと小鳥たち」 |
ウルスラ・ジェナジーノ・作 ヨゼフ・ウィルコン・絵
いずみちほこ・訳 セーラー出版 __________________________________
先日、御所で小鳥達とふれ合ったら、やっぱりこの本が読みたくなって、
本棚から取り出してきました。
ミンケパットさんは、すこし風変わりで、いつもひとりきりの、
小さな男の人でした。
ミンケパットさんは『森のえさばこがかり』をしていて、
だんだん小鳥達のことがわかるようになりました。
歳をとって仕事をやめる日が来ると、
ミンケパットさんは、ピアノを1台買いました。
そのピアノで、小鳥達のさえずるメロディーを
弾いてみたいと思ったのです。
ところが、ミンケパットさんのピアノはご近所さんには
ただうるさいだけでした・・・。
・・・小鳥の言葉やおしゃべりがわかるミンケパットさん。
本当に繊細で優しい心の持ち主なんだろうと思います。
ミンケパットさんを読んでいたら、
このところ、忙しくなって、人間関係にも気持ちに余裕なく、
ギスギスした思いで過ごしている自分が、
大切な物を置き忘れそうになっていること・・・
それを思い出させてくれるような気持ちになりました。
(・・・そう、こんなときには、自然を見つめて
心をおだやかにしよう・・・)
娘も小鳥さんとのふれ合いを思い出したようでした♪
ウィルコンの初期の作品。
色使いがどこか水墨画のようで、そこがまたお気に入りです。
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