2002年02月12日(火) |
「年とったばあやのお話かご」 |
エリナー・ファージョン・作
石井桃子・訳 岩波書店
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ファージョン作品集1です。
訳者の石井桃子さんの解説によりますと、すこしまえまで、
イギリスの中流以上の家庭には、子どものお守り役(ナース)がいて、
子どものせわから、しつけまで、いっさいをまかされていました。
この本に出てくる年取ったばあやも、あるお家の子どもたちの
その「お守り役」をしています。
そしてばあやは、夜、だんろの前で、くつしたを繕いながら、
その穴の大きさにあわせて、子どもたちにいろんなお話をするのです。
読んでいるうちに、いつのまにやら、私たち読者も
だんろの前にすわって、ばあやの話にじぃ〜っと耳を傾けている・・・
そんな気がしてきます。
それにしても・・・このばあや・・・
一体どれだけ歳をとっているのでしょう?・・・ふふっ♪
短いお話が13編、くつしたのあなの大きさに合わせて(笑)
おさめられています。
夜、1話ずつ、ばあやのように、お話を読んで見てくださいね。
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