【三志塾】 塾長yoneの授業日記

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2007年10月23日(火) 砂糖入り紅茶

昼2時過ぎ、私立高校の先生が来塾。
30分程度懇談。

3時から4時過ぎまで、
中3の保護者の方と進路相談会。

夕方は、小5の国語。
今週も漢字の学習とやや難しい論説文の読解にチャレンジしてもらう。

今日の論説文は、
川北 稔 著「砂糖の世界史」より、
「砂糖入り紅茶」を中心とする「イギリス風朝食」が、
18世紀末から19世紀初めの「産業革命」により
人々の生活様式が変化したことから生まれたことを論じた内容。

子どもたちはその頃の事情がよくつかめないので、
「産業革命」とは何かの簡単な説明、
家内制手工業から工場制機械工業への変化や、
当時の労働者がかなりの悪条件の下で働いていたことなどを話しながら
文章を読み進める。

筆者は、産業革命当時のイギリスの労働者の生活を、
「住宅環境」 「時間の感覚」 「家庭と仕事」という
3つの角度から具体例をあげながら述べている。
くわしい内容は省略するが、
「砂糖入り紅茶」を中心とする「イギリス風朝食」が生まれたのは、
それが都市労働者の生活条件に朝食が見事に合っていたからだ、
という考えが述べられている。
↑省略しすぎて何のことか…???

↓そこで、筆者の文章を参考にした解説を追加

当時のイギリスの労働者の住宅は、トイレも水道もないのがふつう。
また、しっかり調理できる台所もなかったため、
店でパンやポリッジを買うほかなかった。

また、産業革命以前のイギリス人は、
農業を中心とした「晴耕雨読」的な時間にルーズな生活であったため、
時間を厳格に守りながら働くということに慣れていなかった。
しかし、工場制度がひろがると、
朝早くから時間を厳格に守って働くことが要求され始めた。
そうなると、朝食は簡単に済ませることができて、
すぐに元気のでるようなもでなければならなくなった。

さらに、産業革命がすすみ、都市が人々の生活の中心になると、
労働者の家族のそれぞれが、家庭の外に仕事を持つようになった。
そうなると、長い時間をかけて朝食をとる余裕がなくなってしまった。

そんな生活条件にぴったり合ったのが、
「砂糖入り紅茶」とパンやポリッジの朝食。

「砂糖入り紅茶」は、カフェインを多く含む即効性のカロリー源。
朝から十分なカロリーを補給し、ぱっちりと目の覚めた状態で働ける。

さらにつけ加えれば、
あったかい紅茶のおかげで冷たいパンも美味しく食べることができる。

こんな一石二鳥の…、いや、一石三鳥かな…?
とにかくこんな優れものの朝食は、
工場経営者が絶対に必要としていたタイプの労働者を生み出し、
産業革命を支えるうえで重要なものとなった。


なかなか面白い内容で、
子どもたちに解説しながら私自身も勉強になった。
そして何より、「砂糖入り紅茶」の効能に興味が沸いてきた。


夜は、中1の英語。
今日は先に進まず、復習で「命令文」の発展問題を中心に学習する。
発展問題と言ってもこの単元はそれほど難しい問題があるわけでなく、
命令文の基本形である「動詞の原形+〜.」をもとに、
「Please+動詞の原形+〜.」、「Don't+動詞の原形+〜」、
「Let's+動詞の原形+〜.」を使い分けていくだけなので、
生徒たちもスムーズに問題を解いてくれた。

しかし、それだけでは面白くないので、
「動詞の原形+〜」を基本に表現が広がることを知ってもらうため、
中2の学習内容になるが、
人を誘う表現には、「Let's+動詞の原形+〜.」のほかに
「Shall we +動詞の原形+〜?」や
「Why don't we +動詞の原形+〜?」などがあることを話した。

「次の学年でこんなん習うねんで」と言うと、
どんどん興味を示してくれるものだから、
気がつけば「to+動詞の原形+〜」の不定詞の話までしていた。

ちょっと、先に行き過ぎたかな・・・


過去の今日・・・
2004年10月23日(土) 新潟は大丈夫だろうか・・・
2001年10月23日(火) 対策終了
1999年10月23日(土) 中間対策も大詰め



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