【三志塾】 塾長yoneの授業日記
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甲子園初の智辯兄弟校対決。 試合結果は7−3で智辯和歌山の快勝。 私はもっと接戦になると思っていましたが、 意外な結果でした。
智辯学園のOBとしては少し残念な試合ではありましたが、 しかし一方では、私に感動を与えてくれた試合でもありました。 それは、県予選直前に左足首を骨折し、 これまで全く試合に出られなかった智辯学園の主将・松山君が 今日の試合で代打で打席に立ったことです。 打席に立つあの姿を見た時には、思わず熱いものがこみ上げてきました。
この大会の智辯学園の目標は、 「主将・松山が打席に立てるようになるまで勝ち続けること」
これまで一緒に練習に汗を流し、 苦しい時も共にそれを乗り越えてきた仲間のために・・・ その仲間の高校3年間の最後の思い出作りをしてあげるために・・・
そんなチームメイトとこれまで自分を支えてくれた人たちへの 感謝の気持ちをこめて打席に立つ松山主将の姿。 まだ完治していない左足をかばいながらも 必死にボールに食らいつきファールでねばるその姿。 私と同じ部屋にいた人によれば、そのとき私は仕事の手を止め、 テレビの画面に向かって「松山!」と叫んでいたそうです。
「高校野球は美談化されすぎている」と批判される方もおられます。 確かに「熱闘!甲○園」という番組などを見ていると 時々そういう面もあるのかなぁ、と思うこともあるのは事実です。 しかし、見ている者に思わず熱いものをこみ上げさせるようなプレーの数々、 そのプレーに一喜一憂しながら必死に声援を送る応援団の様子、 試合終了後の選手達の様子、・・・など リアルタイムで伝わる感動が高校野球にあるのもまた事実。
今日の智辯対決は、智辯vs智辯という物珍しさからだけではなく、 そういうリアルタイムで伝わる感動に一瞬でも浸れた意味でも いい試合だった、見ていてよかったと思っています。
智辯学園のエース・田中君、お疲れ様でした。 松山主将が打席に立ったときベンチで涙を流していた君の姿、 そして試合後、松山主将の胸で涙した君の姿は決して忘れません。
過去の今日・・・
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