【三志塾】 塾長yoneの授業日記

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2002年08月18日(日) 智辯対決

甲子園初の智辯兄弟校対決。
試合結果は7−3で智辯和歌山の快勝。
私はもっと接戦になると思っていましたが、
意外な結果でした。

智辯学園のOBとしては少し残念な試合ではありましたが、
しかし一方では、私に感動を与えてくれた試合でもありました。
それは、県予選直前に左足首を骨折し、
これまで全く試合に出られなかった智辯学園の主将・松山君が
今日の試合で代打で打席に立ったことです。
打席に立つあの姿を見た時には、思わず熱いものがこみ上げてきました。

この大会の智辯学園の目標は、
「主将・松山が打席に立てるようになるまで勝ち続けること」

これまで一緒に練習に汗を流し、
苦しい時も共にそれを乗り越えてきた仲間のために・・・
その仲間の高校3年間の最後の思い出作りをしてあげるために・・・

そんなチームメイトとこれまで自分を支えてくれた人たちへの
感謝の気持ちをこめて打席に立つ松山主将の姿。
まだ完治していない左足をかばいながらも
必死にボールに食らいつきファールでねばるその姿。
私と同じ部屋にいた人によれば、そのとき私は仕事の手を止め、
テレビの画面に向かって「松山!」と叫んでいたそうです。

「高校野球は美談化されすぎている」と批判される方もおられます。
確かに「熱闘!甲○園」という番組などを見ていると
時々そういう面もあるのかなぁ、と思うこともあるのは事実です。
しかし、見ている者に思わず熱いものをこみ上げさせるようなプレーの数々、
そのプレーに一喜一憂しながら必死に声援を送る応援団の様子、
試合終了後の選手達の様子、・・・など
リアルタイムで伝わる感動が高校野球にあるのもまた事実。

今日の智辯対決は、智辯vs智辯という物珍しさからだけではなく、
そういうリアルタイムで伝わる感動に一瞬でも浸れた意味でも
いい試合だった、見ていてよかったと思っています。

智辯学園のエース・田中君、お疲れ様でした。
松山主将が打席に立ったときベンチで涙を流していた君の姿、
そして試合後、松山主将の胸で涙した君の姿は決して忘れません。


過去の今日・・・



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