【三志塾】 塾長yoneの授業日記

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2000年10月26日(木) 進路相談

今週は、中学3年生の保護者の方々を対象に進路相談会をおこなっています。
去年までと違い、よりじっくりと相談できるように1人1時間の時間をとっています。
というのも、年々中学校の進路指導が、保護者や子どもたちにとって頼りないものに
なってきているらしく、塾の進路相談への期待度が高まっていることにあります。
(※一生懸命に指導されている先生、ごめんなさい。
  でも保護者の方がよくそう言うので・・・)

昨日の相談会では、保護者の方がこんな話をされていました。
そのお子さんの担任は、進路指導に関して、
「僕は責任を持てないから、どの高校に行けるとか行けないとか、
 受けたほうがいいとか受けないほうがいいとかは言わない主義です。
 行きたい高校は自分で決めなさい。」
と子どもたちに宣言されたそうです。これってどうなんでしょう?

確かに、行きたい高校は自分で決めるのが前提ですが、
その行きたい高校がその子の学力や性格に見合ってなければ、
やはりそのことを本人や保護者の方に告げるべきなのでは・・・
と私は思うのですが・・・。

「自分のことは自分で決める!」という姿勢を示すことは、
これからの世の中を生きていく子どもたちに必要なことかも知れません。
しかし進路指導でその姿勢を貫くのはいかがなものでしょうか。
何と言ってもまだ中学生、やはりアドバイスはきっちりしてやらなければ・・・。

文部省のお達しで、中学から業者テスト(偏差値)が消えて久しいですが、
それ以降の学校の進路指導は確かに頼りないものになっているようです。
先生の手元に客観的な進学資料がないのですからそうなったのも仕方ないと思います。
それを不安に感じたのか、現在中学では、結局以前の業者テストと同じ様な
「校内実力テスト」というものを作成・実施し、客観的資料(=偏差値)を
もとに進路指導をされているようです。
しかしそれは地域が限定された中だけのもので、なかなか資料として使うのが
難しいのではないかと思います。

そんなこんなで保護者の方々が塾の学習指導や進路指導を頼ってくださっていますが、
うれしく思うと同時に、自分たちの責任の重さを痛感しています。

子どもたちの将来を決めかねない高校選び、
最後の最後まで一緒に悩み、苦しむ覚悟です。


過去の今日・・・



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