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2013年06月02日(日) |
「名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)」 |
お、面白かった…!最近映画館に行く気力がなくて今年のコナンはもうDVDでいいか…と弱気になってたんだけど、頑張って行ってよかった!楽しかった! 今年の舞台はイージス艦。コナンたちが体験航海に参加したイージス艦内で国家レベルの危機が訪れる話なんだけど、防衛省海上自衛隊全面協力ということで(イージス内の)描写はなかなか本格的だった。まず冒頭の対空戦闘訓練からしてものすごい緊迫感…!固唾を呑んで見守ってしまったよ!イージスすごい。海の防衛って今まさにタイムリーな話題でもあるし、大人にとっても見応え十分だったと思います。というか逆に小さなお子様にはちょっと難しかったんじゃなかろうか。そもそもが国防の話だし専門用語も飛び交ってたし果ては防衛省の内部組織にまで話が及び、またスパイが一体何をしたかったのかなぜこれが国の危機なのか、そこらへんきちんと理解するにはある程度の知識が必要ですよね。
脚本を手がけたのは相棒シリーズの櫻井武晴さんと聞いてすごく納得。外部脚本はたぶん6作目の『ベイカー街』以来かな?いつものコナンとちょっと違った雰囲気で良かったと思います。ただファン目線で見ると、雰囲気違う部分を物足りないと感じることもあるかもしれない。たとえば今回コナンの超人アクションがスパイを倒すときのみでしかも例年に比べて控え目だし(いや常識的に考えると十分派手ですが(笑)ジェット機操縦したり国立競技場の天井骨組みをスケボーで疾走したりする過去作に鑑みてやや劣るという意味で)、それに蘭ちゃんのピンチに自ら駆けつけていない点が残念といえば残念!コナンの着想で助かったことに変わりはないけど実際助けたのは救助隊の人だし結局すごいのはイージス艦だし(笑)(ほんとにあんなことできるのか???)。同じ外部脚本だった『ベイカー街』は故・野沢尚さんによるもので(2002年公開)、さすがストーリーとしてきれいに構築されていて私は結構好きなんだけどファンの間では賛否両論なんだよね、コナンらしさに欠ける側面も否めないから。そのどっちの気持ちもわかる。そんな感じ。
でも久しぶりに「新一ぃぃぃぃ」「らあああああん!」な展開は素直に嬉しかったしときめいた…!つうかあの二人は最後のトロピカルランドでどれだけ濃密なデートをしたんですかこっぱずかしい胸きゅんエピソードが後から後から後から追加されていくけども!(笑) そして蘭ちゃんのピンチは泣けた。『沈黙の15分』のときもハラハラしたけど今回はそれを上回る切なさだったよ…!おまけにそこの一番いいシーンで青山原画が来たのでもう…!感無量でした!!!
そうだ泣けたといえば余談ですが、かねてより青山先生が明言していたルール「コナンは泣かない」が今回覆されたかと思ってすごいびっくりしたんですが、あれ別に泣いてるわけじゃなかったんですね。よかった… http://movies.yahoo.co.jp/interview/201304/interview_20130415001.html
ということで楽しかったんだけど、やはり最近のコナンはアクション映画・パニック映画になってしまっているので、初期の劇場版みたいなミステリ主体のストーリーもそろそろ観たいなーと、毎年思ってることを今年も思いました。個人的には一作目の『時計じかけの摩天楼』がいまだ原点にして頂点だと思う。あれはミステリものとしても各キャラの活躍ぶりも工藤新一の存在感もラブコメ度合いも全て申し分なかった。 あと来年の劇場版の前にルパンとコナンのコラボ映画が観られるそうで、そっちも楽しみ!以前放送されたテレビスペシャルすごい面白かったし期待してます。
****** 名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)
2013年 日本 監督:静野孔文 声の出演:高山みなみ、小山力也、 山崎和佳奈、山口勝平 (劇場鑑賞)
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