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2008年02月20日(水) |
「チーム・バチスタの栄光」 |
※なんとなくネタバレ気味。未見の方お気を付けあそばせ。
なんか全体的にあっさりした印象だった。医療ミステリなのにシリアス度低め。どんどんサクサク話が進むので飽きずに見てられるのはいいんだけどそのぶん置いてけぼり感が否めないっていうか、いまひとつ話にのめりこめないまま終わってしまった気がする。見終わっても、ふーん、あっそう、という感じで、真相がわかった快感とかサスペンスを味わった達成感みたいなものがあまり湧き上がってこなかったのが残念。 話としては原作に忠実に無難にまとまっていた、と、思う、けど、どうだろう…私は本を読んでから観に行ったので映画でカットされてた部分も無意識に脳内補完してたかもしれません…(笑)。とりあえず、原作になかったソフトボールの試合や、あと患者が庭でロックを歌うエピソード、これは必要なかったと思うんですが!どうしてこんなシーンを追加したんだろう?いくらなんでもありえなさすぎる…!ありえないといえばラストで愚痴外来の患者がなぜか一斉にやってきて「今日は私達が先生の愚痴を聞いてあげる」云々、こういう安っぽい演出はなくてもいいのに〜〜〜〜〜と思うのは私だけ?盛り下がるよ!俄然盛り下がる!
原作では男性の田口医師を女性に変更したのは面白かったと思うんだけど、彼女があまりに頼りなさすぎる点も気になりました。原作田口は外科知識に疎くてもそれなりに探偵役にふさわしい素質があったのに、この田口先生はなんかもう医師としてすらあやうい…(笑)。あ、でも竹内結子の演技そのものは良かったと思います。嫌味がなくて。役に合ってた。 それと意外に(失礼)良かったのが桐生医師を演じた吉川晃司。原作読んだときはちょっとイメージ違うなあと思っていたんだけど、実際見てみたらあまり違和感なかったです。ていうか手術シーンの華麗なる縫合テクニックちょっと惚れた。ほんと外科医は指先が命だわ…! 義弟役の池内博之も予想外に(失礼)ハマリ役。この話って、原作でもそうだけど、クライマックスで真犯人が判明するシーンよりも桐生義兄弟の過去が明らかになるシーンの方が断然緊張感漂いますよね(笑)。ちょっと珍しいパターンだと思う。
手術の描写とかはリアルな感じで、そこは映画化された意味があったと思います。バチスタ手術がどういうものなのか、麻酔法がどういうものなのか、やっぱ私みたいな素人は文章で読んでも具体的なイメージができないので、映像で見せてもらって初めて「こういうことか!」と理解できた部分が結構ありました。
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しかしここ最近私にしては珍しく邦画続きだったなあ… そろそろハリウッドが恋しいです!次はアメリカアメリカした映画を観る!!!
****** チーム・バチスタの栄光
2008年 日本 監督:中村義洋 出演:竹内結子、阿部寛、吉川晃司、池内博之、 田中直樹、佐野史郎、野際陽子 (劇場鑑賞)
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