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2005年03月19日(土) 「サスペクト・ゼロ」

んーこれはちょっとイマイチだったかなあ。イマイチというか、惜しい。アイデアとしては面白いのに演出が追いついてなくて勿体ない感じ。
主人公は、ニューメキシコの片田舎に左遷されてきたFBI捜査官(アーロン・エッカート)。彼が赴任したとたんに殺人事件が起こり、やがてそれは猟奇的な連続殺人へと発展します。そして捜査を進めるうちに元FBIプロファイラーの男の存在が浮上し、一方で過去に行われた政府の極秘プロジェクトが明らかになる。


あんまり言うとネタバレになってしまうんだけど、“犯人vs.捜査官”という単純な図式じゃない点が話としてなかなか斬新だと思うのです。単純に見えた事件が実は複雑に込み入っていて、裏があってまた裏があってそのうちだんだん背後にある驚愕の真実が明らかになる…と、多分そういう方向に持っていきたいんだろうなというのはわかるんだけど、勢いが良かったのは冒頭だけで以後は逆に失速してしまう印象でした。流れがぷつぷつ途切れる感じで展開がわかりにくいというか。開始直後はサスペンスなのか猟奇なのかホラーなのか…!とけっこう期待したんですが、これは結局どうカテゴライズすればいいのだろう、微妙にオカルト入ってますよね?(笑) ネタ的にこういうの「X-ファイル」スペシャルとかでありそうじゃないですか。それから真犯人が単なる脇役でまったく存在感がなかったのも残念だったなあ。もっと話に食い込んでくればまた違う緊張感も生まれたのではないかと。

キャスティングは良かったです。私、アーロン・エッカートって常に胃薬とか頭痛薬とか飲んでるような役が似合うイメージがあるので(笑)こういうのぴったりだったと思います。ベン・キングズレーも怪演熱演。この役ケヴィン・スペイシーなんかがやってもよさそうですね(どうでもいい)。それからアン姐さんが出てました。マト以来でお久しぶりでした。



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サスペクト・ゼロ 【SUSPECT ZERO】

2004年 アメリカ / 日本公開:2005年
監督:E・エリアス・マーヒッジ
出演:アーロン・エッカート、ベン・キングズレー、キャリー=アン・モス、
(劇場鑑賞)


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