■映画の感想です。映画館で観たもの中心。普通にネタバレしてるのでお気をつけください。
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2004年09月21日(火) 機内上映先取り3本「エターナル・サンシャイン」「ステップフォード・ワイフ」「マイ・ボディガード」

ということで先日の旅行の行き帰りの飛行機で観た3本です。まあ機内上映だし吹き替えだし窮屈なエコノミー席で機内食食べたりトイレに立ったりしながらの鑑賞なのではっきり申しまして話をきちんと把握できてませんことをご了承ください。以下感想というよりはあくまで印象。あんまり信用しないでね。いずれも今年中には日本公開される模様。
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※ 一部ネタバレ含みます。知りたくない人は空白部分を反転させないように!
※ 一言感想のつもりがえらい長文になってしまいましたすみません。1日1本、3日くらいに分けて読んでいただくとちょうどいいかもしれません…。



■ 「エターナル・サンシャイン」 →公式

これが一番くせものだった。いちおう真剣に観てたはずなのに内容がイマイチきちんと頭に残ってないんだよね。吹き替えに慣れなかったのか(耳からよりも目から情報入れる方が得意なのよ…)、あるいはジム・キャリーが苦手ゆえ無意識に集中できてなかったのか。
ストーリー説明するとネタバレになってしまいそうなので念のため隠しますが、脳をいじって特定の記憶だけを消去する話。と書くとまるでアフレックさんの「ペイチェック」のようですが(笑)ぜんぜん違って、ジャンルはラブコメ。いや、コメディではないか。静かなラブロマンスといったところ。「記憶」「思い出」「気持ち」、形を持たず目にも見えないこれらの言葉の微妙な違いについてしみじみ考えさせられる。
ジム・キャリーはコメディ路線ではなく素朴で不器用な青年を演じてます。むしろこっちが素に近いのかな。相手役のケイト・ウィンスレットはもう、こういうぶっ飛んだ役ピッタリだね。ハマり役だと思いました。脇ではキルスティン・ダンストちゃんやトム・ウィルキンソンなどが出ています。結構豪華だな。あ、それからイライジャ・ウッド!偉大なフロドの直後にこんな役でいいのか〜(笑)。

季節が冬で、映像全体が寒そうな色合いというか冷たい質感というか、そのあたりの雰囲気がちょっと「忘れられない人」('93)を思い出させたな。



■ 「ステップフォード・ワイフ」 →公式

ああやっぱり邦題だとステップフォード「ワイフ」になっちゃうのね!(笑) だったら昔のを踏襲してそのまま「ステップフォードの妻たち」にすればいいのにー。原題はTHE STEPFORD “WIVES”、あくまで複数形なのだということをここで改めて強調しておこう。

高級住宅地ステップフォードに引っ越してきたらそこに住む妻達はみな夫に従順で個性がなく異常なくらいに完璧な主婦だった。一体裏には何が…?という話。私オリジナルの方は観てないので比較ができないのですが普通に面白かったです。こういう話だったんだ。内容的にも現代にマッチしたアレンジになってたと思うな。理想を追いたいのは男の方なのか、女の方なのか。いえ、永遠のヲトメであるわたくしは決してウェリントン夫人を笑えませんわ。自分勝手な王国を築き上げ、そしてわたくしだけの完璧な殿方にくちづけてその生首を抱きうっとりと目を閉じる(←完全ネタバレにつき反転注意)、あゝ、そんなこと、いつの日か私自身もやってしまいそうですもの。

キャストがみんな適役でした。主演のニコールもそうだけど夫役のマシューもいかにもって感じだし、あとウォーケン様!やーやはりこの方の魅力というか迫力というか存在感は既に人間離れしてる域ですねあらゆる意味で(笑)。素敵すぎます。ベッド・ミドラーも久々に見たよ!せっかくだから一曲歌ってくれてもよかったのに!(無理)
ところどころにちりばめられた小ネタも面白かった。オーリィ君の写真とかヴィゴ様Tシャツとか(笑)。マイクの名前の由来にも地味に笑いました。



■ 「マイ・ボディガード」 →公式

つうか「マイ・ボディガード」って!ぜんぜん原題と意味違うじゃんよ! このタイトルがこの映画のことだとは調べるまでまったく気付きませんでした。
これは結構バイオレンスです。邦題に騙されて甘い話を期待してはいけません。資産家の子供誘拐が頻発するメキシコを舞台に、仕事でガードしていた子供(ダコタ・ファニングちゃん)を攫われたデンゼル・ワシントンがすさまじい復讐劇を繰り広げる。
スローモーション多用とかカメラワーク、バイオレンスぶりスタイリッシュぶりなど映像全般はいかにもトニー・スコットといった感じ。話もなかなか引き込まれるものがある。ただそれだけにキャラを上手く生かせてないのが残念だったなあ。デンゼル・ワシントンの過去とかもっと説明があっても良かったと思うし、それにウォーケン様! や、こっちにも出てるんですよクリストファー・ウォーケン。出てるんですけど、「ステップフォード・ワイフ」に比べると非常に勿体ない中途半端な使われ方でした。どうせなら悪役に回った方がよかったんじゃないの?(笑) あとなんか身体が妙に太ってたのは役作りでしょうか。顔はまあ普通なんだけどお腹周りがちょっと…。私はスリムな方が好きですウォーケン様。
ダコタ・ファニングちゃんのおしゃまさんぶりは相変わらずアッパレだな。この子はこの歳で既に自分を見せる術を心得てるよ。もうお見事と言うしかありません。愛くるしい子供を完璧に演じてました。

あーあと、これは内容とはぜんぜん関係ない極めてヨコシマな戯れ言なんだけども、大の大人が幼女の虜になり我を忘れて殺戮に走るという、デンゼル・ワシントンのこのロリっぷりは個人的にかなり萌えでした。いかにもロリな人じゃなくあえてデンゼル・ワシントンが演ってるところにグッとくるというか、自分じゃ硬派にオトシマエつけてるつもりで実は幼女相手にメロメロになってるだけ、しかも本人その自覚はないみたいな感じがなんとも最高。もしもこのへん狙って撮ったなら私は愛を込めて心からの賞賛を送りたいよトニー・スコット。でもこの人「ハンガー」('83)みたいな耽美モノも撮ってるし「スパイ・ゲーム」('01)なんかある意味レッドフォード×ブラピ熱愛映画だし(えっ違うの?)「トゥルー・ロマンス」('93)ではロマンチックと暴力殺人を同価でミックスしちゃってるし、振り返ってよーく考えるとなかなか侮れぬ不健全経歴(超私好み)の持ち主。意外と狙ってやってるのかもな。…ってなんかヨコシマな話の方が長くなってしまいましたが、とにかくこれ、「レオン」なんか軽く超えてロリータ殿堂入り映画だと思います(笑)。

そうだそれから聖書の引用の時「ローマ人への手紙」を“ローマじん”って言ってたのが気になった…普通“ローマびと”だよねえ…ああやっぱり色々苦手だ吹き替えは。


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サラッと流そうと思ってたのに書いてるといつも長くなる…ほんとすみません。ここまで読んで下さった方ありがとう。この飛行機で行ったNY旅行記もアップしてますので、ご興味あれば、よかったら見てやって下さいねー。→コチラ(別窓開きます)





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エターナル・サンシャイン
【Eternal Sunshine of the Spotless Mind】

2004年 アメリカ / 日本公開:2004年(予定)
監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、
イライジャ・ウッド、キルスティン・ダンスト
(2004年9月機内鑑賞/AA)


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ステップフォード・ワイフ 【THE STEPFORD WIVES】

2004年 アメリカ / 日本公開:2004年秋(予定)
監督:フランク・オズ
出演:ニコール・キッドマン、マシュー・ブロデリック、ベット・ミドラー、
グレン・クローズ、クリストファー・ウォーケン
(2004年9月機内鑑賞/AA)


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マイ・ボディガード 【MAN ON FIRE】

2004年 アメリカ / 日本公開:2004年12月(予定)
監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン、ダコタ・ファニング、クリストファー・ウォーケン、
(2004年9月機内鑑賞/AA)






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