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韓国映画です。20歳を迎えた5人の女の子の青春群像劇。高校時代に仲良しグループだった彼女達の関係が、卒業後社会に出てそれぞれの道を進みそれぞれの悩みを抱える中で少しずつ変わっていく。
監督が女性だと聞いて何となく納得だなあ。無邪気に脳天気に仲良くしていた仲良しグループが社会に出て立場が変わるとだんだんすれ違ってゆく、その様子がなかなかシビアに描かれてました。例えば5人の中で唯一大企業に就職したヘジュという女の子は、仲間内では有能OL気取りで優越感ミエミエなんだけど職場じゃ所詮雑用係、自分でもそれがわかってるから服に浪費したり近視回復のレーザー手術を受けたりと外見を固めることに必死。一方で両親を亡くし老いた祖父母と貧民街に暮らすジヨンは経済的に困難な上就職もままならず、劣等感からの反発を隠せない。気まずい雰囲気をなんとか修復しようとする素直なテヒも、男尊女卑でワンマンな父親に我慢ができず家では部屋に引きこもり、ボランティアに精を出す日々。それぞれの事情で悩みを抱える姿は結構イタイものがあって、嘘かホントか知りませんが(笑)この作品地元韓国では女性から圧倒的な支持を得たとのこと、それが事実だとしたら、おそらくこのキャラクター達の等身大な部分がウケたんだと思います。携帯電話を駆使してコミュニケーションをとる様子もいかにも現代の若者的だし。 それで、先に紹介した三人の他に手作りアクセサリーを売って生計を立てるマイペースな双子(いい味出してた)の姉妹も加え、彼女たち5人の間を、ある時偶然拾われた子猫が、文字通り“お願い”されてゆくんです。だから「子猫をお願い」。うん、こういうタイトルの付け方はいいネ! ただ前半ダルかったというか、ちょっとウトウトしながら観ていた私も悪いんですが、5人それぞれのキャラが定まるまでが長かった気がします。あと、全体的に笑いやシリアスが混在していてどういう構えで観ればいいのかわからないこのふわふわ曖昧な空気も個人的には少々苦手。もしも邦画だったらあーやっぱり私は邦画はわかんないよ!とか文句言ってたかもしれません(笑)。キャストでは、「ほえる犬は噛まない」のぺ・ドゥナちゃんが気立ての良い優しいテヒ役を好演。すごく可愛かったです。公式サイトは→コチラ
****** 子猫をお願い 【TAKE CARE OF MY CAT】
2001年 韓国 監督:チョン・ジェウン 出演:ぺ・ドゥナ、イ・ヨウォン、オク・ジヨン、 イ・ウンシル、イ・ウンジュ (劇場鑑賞)
ところで今回の映画は、久々にお会いしたみぃさんとご一緒させていただきました。みぃさんあの日は暑い中どうもでした!(お言葉に甘えて先に書いちゃうけどごめんねー。)
夕刻からお時間があると聞き、じゃあせっかくだから東京でしか上映されてない映画とか観てみるのどうですか?私も観たいし?などと自分の希望を押しつけておきながら渋谷は大の苦手であるわたくし、東京人のくせして文庫版東京マップなどを持参し(アホか)みぃさんを不安に陥れるという暴挙に出ました。いやほんと渋谷って苦手で…行動範囲狭くて申し訳ない…。「あ、わたしこの辺来たことあるよ!」ってにっこり微笑んでくれたみぃさんは本当に素敵な人だと思います。(どっちが案内役だかわかりません。) まあそんな私でもユーロスペースくらいならなんとかなりますので無事到着。映画の後は食事などしつつおしゃべりを楽しんだわけですが、今年前半の映画は何が良かったか語り合ってみたところ、みぃさん的ベスト作を私はまったく観ていないという事実が判明いたしました(笑)。な、なぜだ…くっ、そうか、ジョン・キューザックめ…(←食わず嫌い)。こんなことじゃいかんですね。2004年下半期は存分に語り合えるようそろそろ鑑賞ペースを上げようと思います。(「シャンプー台〜」もDVD見てみるよー。) そんな感じで(どんな感じだ)映画に語りに充実の一日でした。みぃさんありがとうございました!
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