INDEX|←back|next→
さあ有楽町スバル座でひっそりと上映されている「シェイド」でございます。誰一人として話題にしておりません(笑)。王の帰還だの恋愛適齢期だので華やかに盛り上がる桜花爛漫の候、あえてこんな地味な一作をチョイスしてみるのもなかなかオツなものですよ(そうか?)。出演は、スチュアート・タウンゼントにガブリエル・バーンに何とシルベスタ・スタローン、一体どういうメンツなんでしょうか(笑)。顔ぶれの珍しさにほぼ好奇心だけで観に行ってしまいましたけれども。
内容に関しては予備知識ゼロでしたが結果的にはそれがかえって良かったかもしれません。ラスベガスを舞台にしたイカサマ師達のお話。詐欺師グループが大金をつかむ計画を実行する中で若きカードの天才が伝説のギャンブラーに勝負を挑む…って、あーストーリーにはあんまり触れない方がいいな。うん。感想だけにしておこう。えっと、ギャンブルの話ということで設定的にはこないだの「ギャンブル・プレイ」なんかと近いものがあったけどあれよりずっとエンターテイメントにまとまってるので観やすかったです。所詮小粒な映画ではあるものの後から振り返って考えるとそれなりに伏線が張られているところもあったし全体の印象としてはまあまあ。
先日のアカデミー賞授賞式ではホテルのボーイに扮して(<違)すっかり恋人シャーリーズ・セロンの引き立て役となっていたスチュアート・タウンゼントですが、本作では若手天才カードプレイヤーを演じておりました。でもなー、普通の格好のタウンゼントにはやっぱりいまいち萌えないんだよなー。中盤お城みたいな隠れ家に案内するシーンあたりで「実は僕はドリアン・グレイだったんだ!」とレースのシャツ着て登場するとか「実はヴァンパイアだったのさ!」とおもむろに血を吸ってみせるとかそんなお茶目なファンサービスの一つもあれば評価もグッと上がったのですがね(嘘です)。ともかく、個人的にこの人はコスプレしてなんぼの役者だと思っているので今後はぜひまた耽美路線中心に突っ走って欲しい。頼むぞタウンゼント。 んで、そんな彼が勝負を挑む伝説のギャンブラーがシルベスタ・スタローンですよ。“80年代から負け知らず、ラスベガスの生きた伝説”などという設定。あ・り・え・な・い!だってアナタその頃ロッキーだったじゃん!(そういう問題ではありません) あとは、タウンゼントの相棒詐欺師でガブリエル・バーン。メラニー・グリフィスなんかも出ていて、この人名前はずいぶん上の方で紹介されてるけど全然たいした役じゃなかったです。その他詳細は公式サイトでどうぞ。→コチラ
****** シェイド 【SHADE】
2003年 アメリカ / 日本公開 2004年 監督:ダミアン・ニーマン 出演:スチュアート・タウンゼント、ガブリエル・バーン、シルベスタ・スタローン、 サンディ・ニュートン、メラニー・グリフィス、ジェイミー・フォックス (劇場鑑賞)
|