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えーと、実は観たのが相当前なので(みぃさん感想サボっててごめん!)ほとんど内容忘れかけておりますが、頑張って思い出して書きます。鳴ってる公衆電話に出てみたところ、それが彼宛の脅迫電話だったというお話。電話を切ったら殺すと銃で狙われ絶体絶命、彼は謎の犯人から逃れることができるのか。
ジョエル・シューマッカーそつのない仕事ぶりだなあ、という印象。決して諸手を挙げて絶賛できる作品ではありませんがそれなりに無難な仕上がりで、私は嫌いではないです。あれもこれも詰め込もうと欲張ってないところが好印象というか、犯人の動機や犯行の具体的手口はあえて深く追及せず(<ああなんて好意的な見方なの私ってば!笑)、とにかく90分間観客を惹きつけておくことだけに心血注いでる姿勢が感じられて、その辺潔くて良いと思いました。潔いと言えば90分という上映時間の短さも潔くて良いです。この映画は、始めから終わりまで、要するにスチュが電話をかけ始めてから事件に決着がつくまで時間の切れ目が全くないリアルタイムドラマなので我々観客はただコトの成り行きを見守っていることしかできず、(画面分割したりして色々見た目を工夫してはいましたが、)こういう集中力の維持って90分ぐらいが限度なんじゃないかなあ、と思います。
などと、色々理屈をつけてみたものの、結局私はコリン・ファレルがお気に入りだから楽しめただけかもしれません。ていうか絶対そうだと思います(笑)。だって最初から最後までコリンちゃん出っぱなし! カッコつけて登場したくせ途中から髪振り乱して泣くし叫ぶしうろたえるしああああなんて可愛いのコリンちゃん! 映画館では犯人の電話の声がまるで神の声の如く後ろの方から響いて聞こえるので、鬼畜なわたくしのように犯人役に心を同化させれば(させるなよ!)可愛いコリンちゃんをいたぶる楽しみが味わえます。だって脅せば脅すほどに泣きながら命乞いとか始めるんですよ!その様子の可愛いことったらアナタ、もうちょっとたまんないですハァハァ。いや、冗談抜きで、コリン・ファレルはいつでもどんな映画でもどんな役でも全力投球なところが魅力だと思うなあ。今回軽薄男という設定ですが厳密に言うと実際に浮気してるわけじゃないし、それでも妻にバレるの恐れて公衆電話を使ってるあたり結構気弱で可愛いじゃないのよ。ね?
あと、私は犯人を知らなかったので、それはつまり、本来の意味で誰だか「知らなかった」ので、知ってた人よりも楽しめたのではないかと思いました。こんなこと公開終わってから言うのもナンですが(笑)、なるべく予備知識を入れずに観ることをオススメします。
****** フォーン・ブース 【PHONE BOOTH】
2002年 アメリカ / 日本公開 2003年 監督:ジョエル・シューマッカー 出演:コリン・ファレル、キーファー・サザーランド、 フォレスト・ウィッテカー、ラダ・ミッチェル、ケイティ・ホームズ (劇場鑑賞)
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