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2003年11月12日(水) マトリックス レボリューションズ

 ※内容に触れてます。まだ観てない人注意。




今回のポスターがこの絵柄なのって、きっとネオの見せ場がこのシーンしかなかったからだよね(笑)。
と揶揄りたくなるほどキアヌの出番が少なかった、のに、なぜかシリーズ中今作が一番抵抗なく楽しめてしまったのだった。私は本当にキアヌが好きなんだろうか。相変わらず天の邪鬼なファンでごめんねキアヌ。

つまり今作は、私のようにこれまでの話に全然ついていけてなかった人でも観ててそれなりに楽しめる、いわゆる普通のアクション大作的要素が強い。だから逆に、きちんとストーリーを理解して前作までの哲学ワールドに魅力を感じていた人は激しく失望してしまうかもしれません。序盤を除いてほとんど戦闘シーンがメイン、主演救世主不在のままガンダムかと思うようなギア操って大戦争始めちゃってもう趣味丸出しお金かけまくり、監督あんたら結局これがやりたかったのか!やっぱり普通のオタクじゃん!と、私は三作目にして初めてウォシャウスキー兄弟に親近感を覚えました(笑)。もちろん劇中随所に暗喩的コードが散りばめられてるあたりは今まで通りなんだけど、一方でミフネ+キッドとか果敢に戦うジーの姿とかベタでありがちなプチ感動煽りエピソードを挿入したりして、もうほとんど何の映画だかわからなくなってるところが素晴らしいです。いや、皮肉ってるわけじゃなくて、ほんとに。これで終わりだやりたいようにやってやるぜ!という熱意が感じられたというか、なんかRPG強制擬似体験みたいだったリローデッドよりも、私は断然こっちが好きだ。
結末もね、もっと荒唐無稽に意表を突いてくるかと思ったら意外と正攻法で、そこも好感持てました。ああいう救世主のあり方って私は嫌いじゃないヨ。これってそもそも、ごく普通の冴えない会社員が実は救世主だった!ウソだらけの現実を抜け出して本当の世界で人類を救うんだ!そして大事なのは愛なんだ(笑)!っていう話なわけで、本質的には結構王道ファンタジーなんじゃないかなあ。切り口がサイバーSFなだけで。


それにしてもあのザイオンでの戦闘シーンはすごかった。というかミフネ隊長がすごかった! まじびびった。ちょっとあの気合いの入り方は半端じゃないです。神風特攻隊かと思いました。観てるこっちが迫力負けっていうか、なんだろうあれは…日本人てやっぱああいうイメージなんですか…?(笑) いろんな意味で見どころ満載です、このシーン。
それから、これは前作でも思ってたんだけど、ナイオビが超かっこよかった。ジャダ・ピンケット=スミスって線が細くて小柄な人なのにどうしてあんなにカッコイイ雰囲気が出せるんだろう。惚れた〜。

で、キアヌ。や、今回は良かったですよキアヌ! 前作よりも抱き締めたさ7割増(当社比)。私はもともとバシッとキメてるキアヌにはあまり興味がないので、不安げだったり泣きそうだったり(実際泣いたり)してるシーンが多い今作は個人的にたいへんツボでありました。マトリックスで初めてキアヌをイイと思ったよ。序盤で船を貸してと頼む時「上手く説明できそうにないから、ひとことで言う」って言ったのが、ネオの台詞じゃなくてまるでキアヌ本人の言葉みたいでなんか微笑ましかったなあ(笑)。


あー他にも、モニカ・ベルッチの胸はすげーな!とか色々ツッコミたいことや笑えたところがあったのにもう細かく憶えてなくて悔しいです。もう一回、今度はアイマックスで観てやろうと目論み中。あ、あと余談ですが、ドラゴンボールの映画化はぜひウォシャウスキー兄弟にやらせるべきだと思いました(笑)。きっと天下一武道会を忠実に映像化してくれることでしょう。




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マトリックス レボリューションズ
【THE MATRIX REVOLUTIONS】

2003年 アメリカ / 日本公開 2003年
監督:アンディ&ラリー・ウォシャウスキー
出演:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス、
ヒューゴ・ウィービング、ジャダ・ピンケット=スミス
(劇場鑑賞)


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