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東京では昨日で上映終わっちゃったんで今更感想書くのもアレなんですけど…。今週のレディースデイに観ました。さー今日は水曜だ何観ようかなーノートン君の「ミニミニ」が本命だけど「ソラリス」も気になるしーっていうか私マトリロもまだ観てないじゃん!…などと思いつつ結局こんな地味な作品を選んでしまう自分に乾杯。
1924年のアメリカ。時の新聞王W.R.ハーストが主催した船上パーティで起こる殺人事件のお話です。チャップリンを始め集ったのはゴージャスなセレブ達、ところが事件後彼等は皆一様に沈黙し、また、誰一人尋問すらされなかった。一体何があったのか?果たして真実は?
シチュエーションからして本格ミステリっぽいじゃん!と思っていたらそういうわけでもなくて、というのも、私は知らなかったんですがこれって実際にあった事件なんですってね。通称「オネイダ号の謎」。船の持ち主新聞王は「市民ケーン」のモデルになった人で、その他の登場人物も皆実名&実在だそうです。本当に全員が沈黙を守って幕を閉じ、今でも真相は闇の中。つまりこの映画の内容が一つの推測になっているわけです。だから犯人を推理するタイプのミステリだと思いこんで観てしまった私は正直少々拍子抜けだったんですが(オチも途中で読めちゃうし)、ちゃんと事件のことを知っていればそれなりに味わい深いものがあったのかもしれません。
まあストーリーのことはともかく、衣装なんかの20年代ちっくな雰囲気はなかなか良かった。性質は根本的に違うんだけども「ゴスフォード・パーク」とちょっと似た感じかな。ああいうのが好きなら楽しめるのではないかと。ちなみに私は結構好き。 それから主演のキルスティン・ダンストちゃんも、実は個人的にお気に入りだったりします。若いのに老け顔とか怖いとか色々言われてますが、いや確かに冒頭の、船室からチャップリンにガンとばしてる時の顔はこっちの身もすくむほどのものすごい迫力でしたが(笑)、でも今後地道に着々と歩んで息の長い女優さんになるんじゃないかなあと(なってほしいなあと)思っています。それに彼女は「スパイダーマン」みたいな役よりも、こういう時代物の方が絶対映える。ゴージャスなドレスに身を包むと「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の少女時代の面影が垣間見えるようでした。あの時のクローディア役はすごく良かったなー。ブラピとキスシーンを演じた最年少女優だよね、たぶん。
あと、監督のピーター・ボグダノヴィッチってオニール父娘の「ペーパームーン」の人なんだってね! へーえ。(ってそれだけかい) とりあえず公式サイトは→コチラ!
****** ブロンドと柩の謎 【THE CAT'S MEOW】
2001年 アメリカ / 日本公開:2003年 監督:ピーター・ボグダノヴィッチ 出演:キルスティン・ダンスト、ドワード・ハーマン、 エディ・イザード、ケアリー・エルウェス、ジェニファー・ティリー (劇場鑑賞)
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