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2003年04月21日(月) WATARIDORI (&J.スペイダー新作「セクレタリー」のことなど)

えーと、レイフ・ファインズ偏愛に精を出しているうちに忘れてしまいそうなのでそろそろ書きます。実は先週末に観てました「WATARIDORI」。
この映画、「kissingジェシカ」を観に行った際に予告編を見て知って、その時から楽しみにしてたのですよ。帰りに窓口で前売り買っちゃったくらい。私は割合こういう自然系が好きだったりします。動物とか。犬とか猫とか鳥とか。

簡単に言ってしまうと渡り鳥の生態を克明に捉えたドキュメンタリー映画なんだけど、その克明ぶりがすごい。鳥の視点での映像が見られるんですよ。鳥目線。何十種類という鳥たちが季節を追って旅をする様子がありのまま描かれます。背景となる世界各地の映像も非常に美しく、スクリーンで観て正解だと思いました。何と撮影期間3年、ロケ地は世界40ヶ国、費用およそ20億だそうで。いやはや圧巻。

ほんとに鳥しか出てこなくて、まあところどころでナレーションも入るんだけど、それがまたいい具合に必要最小限なので私は好感持てました。「イワトビペンギンです。イワトビペンギンは水中や地表を100キロくらい移動します」とかそういう感じで、余計なことは一切言わないの。その後でヒナが食べられちゃうシーンが出てきても、これが自然界の掟である弱肉強食の過酷な生存競争である、とか、そういうことをいちいち言わないのね。ただじっと写してる。そこがとても良かった。制作側は何年も何年も準備して言いたいことや詰め込みたいことがいっぱいあるだろうに、決して欲張らない。その構成の絶妙さ加減が(もちろん素晴らしい撮影技術は大前提だけれども)単なる解説だらけのドキュメンタリー教育映画と一線を画するところで、この映画を芸術作品たらしめているポイントであるように思われます。

メインの鳥たちもいろんな種類が出てきて、ガンやペリカンや小鳥系や白鳥みたいなオーソドックスな鳥から、ちょっと魅惑のチキルーム(@東京ディズニーランド)にでも出演してそうな南国風のカラフルなバード(なぜ英語)まで、とにかく多岐に渡っていて興味深いです。そして、みんなかわいい。ペンギンとか、なで肩ですごくかわいい。でもイワトビペンギンがあんな様子で100キロも移動するなんて私は本当にびっくりした。だって自分の頭くらいの高さの岩に飛び乗るんですよ(あと水中を泳いだりもするみたいだけど)。それで子供守る時とか、親が両側から子供を挟むようにして横歩きで移動するの。みんな一生懸命生きてるのです。

何となく「ニルスの不思議な旅」を思い出したなあ。歳がバレますね。古くてすみません。



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WATARIDORI 【LE PEUPLE MIGRATEUR】 

2001年 フランス / 日本公開:2003年
総監督:ジャック・ペラン
共同監督:ジャック・クルーゾ、ミッシェル・デバ
ナレーション:ジャック・ペラン
出演:鳥 (ハイイロガン、コウノトリ、キョクアジサシ、
イワトビペンギン、コンドル、タンチョウ、…etc.)
(劇場鑑賞)


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そして! ちょっと奥さん! この映画を見にいった高島屋テアトルタイムズスクエアでジェームズ・スペイダー出演最新作「セクレタリー」のチラシを発見しましたよ! ほ、ほんとに日本公開されるんだ…(当たり前)。


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「秘書求ム 従順なタイピスト歓迎」 だって。わーハイハイハイッ!応募しまーす!タイプしますしますファイリングとかスケジュール管理とかも任せてくださいそれにわたしじゅじゅじゅ従順ですっ!(え?) どこまでもお世話いたしますわそりゃあもう公私ともども!

しかし裏面の解説に“「セックスと嘘とビデオテープ」のジェームズ・スペイダー”とか書いてあって思わず切なくなってしまいましたけど、あれですか、やっぱりこの人紹介するにはそんなに昔まで遡らないとダメなんでしょうか…(遠い目)。だって「セ・嘘・ビ」って15年前の映画じゃんよ。そんなのあんた、撮ったソダーバーグだってもう忘れかけてるっつーの。
スペイダー氏の役どころはまたしてもお得意の倒錯系キャラらしいんですが、でも映画全体としては良作ラブコメらしいので(きょうこさん情報色々サンクスでした!)、クローネンバーグが世に放った不朽の問題作「クラッシュ」での彼のアブノーマルぶりにずざざっと退いちゃった方にも(さらにその後の「ザ・ウォッチャー」ですっかり見限ってしまわれた方にも)ここで是非戻って来ていただきたいものです。まあそれ以前にこれ、ジェームズ・スペイダーがどうこうよりも、主演のマギー・ギレンホールさんの映画と言うのが正しいのかな。「ドニー・ダーコ」君(ジェイク・ギレンホール)の実のお姉さん。ゴールデングローブでノミネートされたり今度のMTVムービーアワードにも名前が出ているようですし、今後の注目若手女優さんでありますよ。そんな感じの「セクレタリー」、公開は夏!夏休み!新宿のシネマスクエアとうきゅうにて。

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そして今日は「オスカーとルシンダ」借りてきました。何だかんだ言いつつ今猛烈にぞっこんなのはやはりレイフ・ファインズのようです…。これから見るんだー。ふふふっ。


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