INDEX|←back|next→
2003年03月07日(金) |
「スパイダー」に備えよう!第一弾 レイフ・ファインズ特集(ストレンジ・デイズ/ことの終わり) |
突然ですが、目下「スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする」に備えよう!企画を開催しております(独りで)。いや、「レッド・ドラゴン」の前にノートン祭りやったら楽しかったからさ。 ということで第一弾。テーマは“レイフ・ファインズを堪能しよう!”。私この人の映画はこの前の「レッド・ドラゴン」を除けば「イングリッシュ・ペイシェント」くらいしか知らなかったので、適当に選んで二本見てみました。
■ その1 「ストレンジ・デイズ」 公開された時のことはよく憶えてるんだけど何故か見ないまま今に至っていた一本。なんだよー、なかなか面白いじゃんかー!レイフ・ファインズがどうこうじゃなくてこういう派手でがちゃがちゃしてるの個人的に好みです。そしたら監督がこないだ「K-19」で話題にしたキャスリン・ビグローだってね!さっすが男気溢れる豪快な仕上がり!(※注:ビグロー監督は女性です) 1999年12月31日のお話で、近未来という設定。既に過去なんだけど気にしない気にしない。他人の体験をディスクに記録して追体験できる装置(違法)をめぐるSFサスペンスです。主演のレイフ・ファインズは裏世界で活躍してる違法ディスクの売人(元警官)役。長髪で革のボトムとか着ちゃってなんかキャラ的に意外だったけど、でもこういうヘラヘラした役も悪くないと思いました。ジュリエット・ルイスに未練たらたらなとこがまた良い(笑)。あとアンジェラ・バセット超カッコイイです。
■ その2 「ことの終わり」 これだよ!これぞまさしく私のイメージしていたレイフ・ファインズ浮気相手をやらせたら右に出る者なし。この人はさ、でかい図体して甘え上手なとこが持ち味だと思うんですよ。あの無邪気な瞳にほだされちゃうんだよなあ。ちょっと今月のTV Taroに載ってる写真知ってます?アレです!あの眼差し。あの目で「君に恋をしてしまったんだ」などと無邪気に見上げられた日には強要されなくても不幸になるってわかってても自分から進んで夫や子供を忘れて走り出したくなるというか、こういう男は手練手管なジゴロ系よりある意味ずっとタチが悪いよのう。 この映画で彼は人妻であるジュリアン・ムーアと一目で恋に落ちて逢瀬を重ねてゆくんだけども、情事の後で彼女に向かっておもむろに「君が他の男と寝たらぼくは死ぬ!」とか言い出したりして、そんなのあんた、普通に考えたら筋違いの嫉妬もいいとこでしょ? 他人の奥さん寝取ってる分際で何言ってんだ!って話ですよ。でもレイフ特有の一途で無垢で甘えるような瞳を見てしまうとあーもーしょーがないなーそれもアリかなーと思わないでもないというか、こう、こっちもツッコミかけてた手が一瞬止まってしまうわけです。
んで、今度は空襲が始まって警報とか鳴りだして、ジュリアン・ムーアが「危険だわ、逃げましょう!」と言ってるのに、困ったさんのレイフ君は「このまま爆撃されて死にたい。そうすれば君は夫のもとに帰らずにすむ」などと駄々こねる。またお得意の縋るような眼差しで! そこですかさずチャ〜ラ〜ラ〜ラ〜とかマイケル・ナイマンの音楽が入ってきて、見つめ合っていた二人はたまらずベッドへ倒れ込む、と。いや、空襲始まってるんですよ。参っちゃうなあ。もうマイケル・ナイマン禁止。たいしたことない場面でもこの人の旋律が流れ始めるとそれなりに感動的に見えてしまうからずるいです。って話がずれてる。
えっとジュリアン・ムーアも良かったですね!というか、どっちかというとこれはジュリアン・ムーアの映画って感じです。彼女の夫役がスティーブン・レイで、もしやと思ったらやっぱり監督はニール・ジョーダン。「クライング・ゲーム」「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」を撮った人です。なるほど舐めるようなカメラワーク、しっとり濡れたオトナの映像でした(どんなだ)。
(長くなっちゃいましたすみません。そして「スパイダー」に備えよう!第二弾に続く。)
****** ストレンジ・デイズ 【STRANGE DAYS】
1995年 アメリカ / 日本公開:1996年 監督:キャスリン・ビグロー 出演:レイフ・ファインズ、アンジェラ・バセット ジュリエット・ルイス、トム・サイズモア (ビデオ鑑賞)
ことの終わり 【THE END OF THE AFFAIR】
1999年 イギリス・アメリカ / 日本公開:2000年 監督:ニール・ジョーダン 出演:レイフ・ファインズ、ジュリアン・ムーア スティーブン・レイ (ビデオ鑑賞)
|