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2002年10月26日(土) クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア

これ原作を知らない人にはわけわからないんじゃない? ちょっと詰め込みすぎ。「ヴァンパイア・レスタト」+「呪われし者の女王」各上下二冊(日本出版分)、合計四冊分をたかだか二時間弱にまとめられるはずはないのであって、要するにかなりの部分を省略し多くの部分を改変してます。だからきっと原作知らないと意味不明だし、逆に私のような原作ファンは細かい所に色々文句をつけたくなっちゃう(と思う)。ヴァンパイアの起源やアカシャ&エンキルの話を全く無視しちゃタイトルを「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」にした意味ないじゃん。ルイはいないしー。だいいち「狩り」に行かないレスタトなんてレスタトじゃなーい!
特にジェシーがヒロインのように扱われていたことは実に勿体ないと思いました。そういうありきたりな方向に持っていっちゃつまらんでしょうよ。せっかくオフィシャルに腐女子的発言が認められている貴重なシリーズなんだからさ(笑)。

で、全体的にもうちょい耽美度高いとよかったな。もっとコテコテの耽美が見たかった。ビジュアルは凝ってるんだけど演出的に焦らして欲しい部分が淡白なので、わたくしのような谷崎潤一郎ばりの耽美派は少々物足りないわけです。よろしいですか、アン・ライス信者が求めているもの、それは耽美。何はなくとも耽美なのでございます。例えば血を飲むシーンひとつ取ってもね、皆さんもう少しイイお顔をするべきよ。なぜなら血を交わす行為は我々の決して知り得ぬ究極の快楽、食欲と性欲という二大本能を同時に満たす目くるめくエクスタシーなのだから。前作IWV(インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア)でブラピが浮かべた恍惚の表情を思い出してご覧なさいまし。あれくらい煽情的でなければいけません。


スチュアート・タウンゼントのレスタトは美しかったです。レスタト役はヨーロッパ系の俳優でなければならぬと前作から強固に主張していた原作者アン・ライス女史もこのキャスティングにはたいそうご満悦らしく、さっそく彼を 自宅に呼びつけて6時間にわたり軟禁した ご自宅に招いて長時間共に語らい楽しく過ごされたとのこと。(う、羨ましいじゃないか!) 確かに彼、美しいし動きも猫科っぽいし色々条件当てはめると原作レスタトに近い感じです。セクシーだしね。そんなんだったらいっそ脱いでしまえコノヤロウ!と言いたくなる透け透けシースルーの上衣とか思わず下半身に目が行ってしまう超ローウエストなボトムなど大変似合っておりました。
ただひとつだけ、声が。声がいまいちレスタトっぽくなかった(ていうか単に私好みじゃなかった)んだよなあ。それもあってか予期してたほどハマれなかったです。私のことだから、観終わったら絶対おすぎライクに「アタシの血を吸ってええぇ〜!」状態になると思ってたんだけどな。トータルで考えると、やっぱりIWVでトムクルが演じたレスタトの方がしっくりくる気がする。…うーなんか悔しい。トム・クルーズって、私全然好きじゃないのに、何故かこうやって結果的に進んで誉めたくなったり認めたくなったりすることが多い。不思議。

それはそうとマリウス役を演じたヴァンサン・ペレーズ、彼のデビュー当時のキャッチが「目で妊娠させる男」だったってほんとですか! だって公式サイトにそう書いてあるもん→ホラ!(トップページは→コチラ) Wow! すげーな! 何て危険な男なんだ。とりあえずこれから観に行くつもりの女子の皆さんは迂闊に彼と目を合わせないよう十分注意して下さい(笑)。




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クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア
【QUEEN OF THE DAMNED】 

2002年 アメリカ / 日本公開 2002年
監督:マイケル・ライマー
出演:スチュアート・タウンゼント、アリーヤ、
(劇場鑑賞)


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