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2002年10月18日(金) 王様の漢方

何だこの映画。「見る薬膳」とか謳ってるくらいだしカテゴライズすれば癒し系作品ではある(はずな)んだけど、それ以前に何か映画として変だよこれ。

日本人数人が李先生っていう漢方医に会いに行ってそこでそれぞれ治療を受けるというストーリーがあるにはあります。いちおう。それで冒頭の渡辺篤史が癒されたり李先生がツアー客の選んだ食べ物で病気を診断する(←「看菜(カンツァイ)診病」っていうらしい)くらいのところまではへ〜ぇと感心しながら見てたんだけど、如何せんその後の展開がえらい散漫なんですよ。細切れのエピソードの連続。ふーんああそう、ああそう、うんうん、それで? えっ終わり? みたいな。そんな強引なまとめ方ってあるかい(いやまとまってるかどうかも微妙なとこですけど)。中国語できないはずの登場人物が突然ナチュラルに受け答えしてたりとか細かいツッコミ所も結構あったなあ。ていうか一体何泊してたんだこのツアー客らは…。

監督はもともと現代アートの人でこれが映画初作品だそうです。このぎこちなさはその所為? でもアート系作品っていうのともちょっと(全然)違って、なんつーか、当たり障りない小ネタで構成されたガイドビデオを見せられてる感じでした。それとどうでもいいけど渡辺篤史はアレですな。この人に万里の長城で「いやぁ、見て下さいこれ、この景色。すごいですねぇ」とか言われちゃうともう無条件で「建も○探訪」気分ですな。

しかし「処刑人」でガンガン弾けてたノーマン・リーダスのこの落ち着きぶりはどうよ!(笑) あの時とは違う意味で何か悟っちゃったんでしょうか。大人しい大人しい。チャイナ服着せられて太極拳したりバドミントンしたりしてましたわよまぁ可愛いこと(そうか?)。そういえばエンディングのキャストクレジットで「ノーマン・リーダス」が漢字表記されていて、あはは面白いじゃん中国語だとこう書くのか!と憶えてメモろうとしたのですがあまりに一瞬だったので私の老化中脳細胞は追いつかず。無念。



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王様の漢方 【 漢方道:Great Wall, Great Medicine 】 

2002年 日本・中国 / 日本公開:2002年
監督:ニュウ・ポ
出演:チョウ・シュイ、渡辺篤史、ノーマン・リーダス
(劇場鑑賞)


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