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ベニチオ・デル・トロ好きの友人に連れられて(強制連行)、公開とほぼ同時に観て参りました。いやあベニチオ君、噂には聞いてましたが期待を裏切らない怪演ぶりでございますな! オスカー俳優の名に恥じぬ役者魂。『ハンニバル』のゲイリー・オールドマンといい勝負だよ。いや、特殊メイクを一切してない時点でベニチオ勝利? 一瞬本気で誰だかわからなかったです。地毛ですかその髪?(まさか) ていうか何なんだそのあやしい口の動きは! 上手すぎ。 終わってから友人に「ねえ、はっきり言ってさ、今回のベニチオ君、死に顔が一番まともな表情だったような気がするんだけど」と言ったら、彼女は遠い目をして溜息混じりに同意してくれました。こんな役だと観る前から承知していたものの、やはりファンとしては普通に話したり笑ったりする彼が見たかったのでしょう。だけどよくよく考えれてみれば、何喋ってるかわからないし途中で死ぬし、これってある意味ベニチオ的定番じゃん?とかちょっと思ったんですけどね私は。とにかく、端役ながらインパクト抜群でございました。次はトミー・リー・ジョーンズと共演の新作があるそうなので(友人情報)そっちも楽しみ。
それで映画の方は、ジャック・ニコルソンが老刑事を演じているサスペンスです。といっても、単に犯人を捜して追いつめるだけの話でもなくて、ひとつの少女殺人事件に半ば自発的にとらわれ続ける刑事のお話。良くも悪くも、途中からどういう方向で決着がつくのかわからなくなりました。娯楽的な作品ではないです。 監督は「アイ・アム・サム」で無垢な父親を演じたショーン・ペン(出演はしてません)。奥さんのロビン・ライト・ペンとかサム・シェパードなんかも出てます。あとミッキー・ローク!すごく久しぶりに見たなあ。そしてまたしても子役の女の子は可愛かった。
どうでもいいけどパンフレットがあまりに小さくて驚き。『マトリックス』の5分の1くらいです多分。なんかベニチオ君のプロフィールページに「映画音楽作曲家としても成功している」とか書いてあるんですけど。えーそうなの?初めて聞いたぞそんな話。
****** プレッジ 【THE PLEDGE】
2001年アメリカ / 日本公開:2002年 監督:ショーン・ペン 出演:ジャック・ニコルソン、ロビン・ライト・ペン サム・シェパード、ベニチオ・デル・トロ (劇場鑑賞)
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