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知的障害のためおよそ7歳程度の知能しかない主人公のサム(ショーン・ペン)。養育能力を問われて不本意に娘と引き離されてしまった彼が、ミシェル・ファイファー扮する弁護士と共に娘を取り戻そうとする姿を描く感動作。
そう、感動作。 …なんだけど、もともと映画で泣くことがほとんどない私はやっぱり今作でも泣けなかったです。先に観た人達は口を揃えて「泣けたー!」と言ってたし、実際すすり泣く声があちこちから聞こえたりして館内ウェットなムードだったのですが。う〜ん。どっちかというと私は、主役である無垢な父娘の姿よりもミシェル・ファイファーがショーン・ペンに向かって自分の感情を吐露する場面に、じんときてしまった。仕事ができてお金もある有能な女性だからといって、それであらゆる不安が免除されるわけじゃないんだな、と。そう思うと救われるような気がするし、逆にやりきれなくもあり、なんだか不思議な気持ちになったのでした。人は人であるという時点で、根本的に同じフィールドに立たされている部分があるのかもしれない。社会的地位や能力には関係なく。
ちょっと前に見た「アトランティスのこころ」でも書いたような気がしますが、最近子役が達者な映画が多いですよね。サムの娘・ルーシー役の女の子、ダコタ・ファニングちゃん、とても可愛らしくて、上手でした。いっそあざといくらいの名演。あ、それと、全然関係ないけどダイアン・ウィーストって歳とったなあ。
サムとルーシーの親子中心の話でありながら他にも考えさせられる要素が色々あって、なかなか見応えある映画だと思いました。でも上映時間がやけに長く感じられたんですけど。どうも私は人間ドラマ系の話で二時間超えるとダメらしい。堪え性なさすぎです自分。
****** アイ・アム・サム 【I AM SAM】
2001年アメリカ / 日本公開:2002年 監督:ジェシー・ネルソン 出演:ショーン・ペン、ミシェル・ファイファー、 ダイアン・ウィースト、ダコタ・ファニング (劇場鑑賞)
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