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ウィル・スミス格好良かったなー。今までの彼と違う人に見えたよ。鍛えられた美しい肉体。と、あのリズミカルな喋り方。さすがミュージシャン。この徹底した役作りは評価すべきだと思う。
そして全編通してスタイリッシュな感じの映像。こういうの、何て言うんだろう。どことなくドキュメンタリーっぽい撮り方、そのバックで場面に見合った印象的なサウンドが割と長めに(ほぼ一曲まるごと、とか)流れてる。ていうかむしろ曲の方を強調してるような?台詞も少なめで。もちろんそういうシーンばかりではなく、急に音楽がなくなってリアルな効果音のみになったりして、その転換がカッコイイ。うん、そういえば音楽も全般すごく良かった。
…などと外側からの感想しか思い浮かばないのは、私がモハメド・アリについて何も知らないからなんだろうな。アリについて、あと黒人問題についてきちんとした知識があれば全然違った見方ができ、そして内容に触れたコメントもできたのだと思います。1964年にヘビー級王座を獲得してからその後およそ10年間の波乱に富んだアリの半生が描かれていて、マルコムXとの関係、数度の結婚、徴兵拒否など、予備知識がない私はついていくのがちょっと大変。後からパンフレット読んで、ああそうだったんだ!と理解した部分が結構ありました。2時間半がちょっと長く感じたなあ(実際長いけど)。あ、映像はほんとに印象的でした。
****** アリ 【ALI】
2001年アメリカ / 日本公開:2002年 監督:マイケル・マン 出演:ウィル・スミス、ジェイミー・フォックス ジョン・ボイト、マリオ・バン・ピーブルス (劇場鑑賞)
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