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2002年06月05日(水) パニックルーム

豪華なタウンハウスに引っ越してきたばかりの母娘と、その家の内部に隠された遺産を狙う侵入者との一夜の攻防戦。作品の大部分がこの一夜(正確に言えば深夜から明け方までの数時間)の出来事を描き、舞台もほとんど“パニックルーム”を中心とした屋内のみ。

閉鎖された空間が舞台でありながら、なかなか上手く引っ張ります。状況が二転三転するのでハラハラ感が断続的に訪れていい感じ。カメラワークもさすがに凝ってるという気がしました。デビッド・フィンチャー流のこだわりってやつですか。鍵穴から寝室までワンカットで駆け抜けるシーンなんて、こっちも思わず息継ぎせずに見てしまったよ。苦しかったよ。え?私だけ?(多分な)
ただ、ラストはちょっとあっけなかったかも。ストーリーがどうというより、純粋に過程を楽しむ映画だと思います。

こういう、ジョディ・フォスターの、危機的状況を体当たりで切り抜けていく演技が、私はとても好きなんだよね。非常に使い古された言い方で申し訳ないんだけれども、「知的な美しさ」は、やはり彼女の魅力だと思う。今作では怜悧なだけでなく感情的な部分も垣間見え、離婚直後の母親(という役柄上の設定なんです)らしい神経質さがうまい具合に出ています。

そうだ、一瞬でしたがニコール・キッドマンの声のカメオ出演も確認できました! ほんと一瞬なんだけど。あと何だか音響がやたらと良かった。その点映画館で観て正解でした。

しかしS○NYさん(←伏せ字の意味なし)、見事な宣伝ぶりでしたな。“パニックルーム”内8台のモニタ全てにメーカー名が入ってて、スクリーンに映し出されるたびにそりゃもうCM効果抜群。さすがぁ。




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パニックルーム 【PANIC ROOM】

2002年アメリカ / 日本公開:2002年
監督:デビッド・フィンチャー
出演:ジョディ・フォスター、フォレスト・ウィテカー
ジャレッド・レト、クリステン・スチュワート
(劇場鑑賞)


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