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とかくもう少し出演作を厳選すべきだと言われがちなキアヌですが、この作品に関しては、彼自身も失敗だったとコメントしているのを何かの記事で読みました(監督とうっかり出演を口約束してしまったらしい)。別にキアヌだけのせいってわけじゃないと思いますが公開時にも作品としての評価はさんざんだったと記憶しております。 それで、キアヌファンの私としてはそのダメダメっぷりを確認すべく興味本位で借りてみたわけです。
そしたら。
おもしろいじゃん!(<個人的事情含)
私はキアヌが好きです。そして実はジェームズ・スペイダーも大好きなのです(忘れてたけど)。おまけにマリサ・トメイも大好きなのです(忘れてたけど)。考えてみたら、それだけで十分観る価値アリ。
連続殺人犯と彼担当のFBI、FBIはもう心身共に疲れ果てて別の街に移ってきたのに殺人犯の方がFBIを追ってくるんですよ。なぜって構って欲しくて!殺そうと狙ってるとかそういうことではなくて、ただ注目して欲しくて!ジェームズ・スペイダーに執拗にこだわり、彼に見ていて欲しいというだけで見ず知らずの女性を殺し続ける、そんな殺人鬼キアヌ・リーブス。
そして一方で、事態に気付いて美しく苦悩するスペイダー。ああその悩ましげなご様子がたまりません。それでいて彼もまた、最初は覇気のない生活をしてたくせに、キアヌの捜査に加わることになったとたん妙に生き生きと指揮を執ったりしちゃって。まるでルパンを追い続ける銭形警部のごとく。なんだあなたも結局キアヌの存在によって生きる力を取り戻したんじゃん?みたいな。うわあー。二人とも大好きな私にとっては何て美味しいシチュエーション。撮り方や演出のチープさは否めませんけれども、でもこんなキアヌとジミーの愛憎劇ならたとえあと3時間くらい単調に続いたとしても見ていたいと本気で思いました。こないだの「ス○○○ト・ノ○○バー」よりよっぽど良かったよキアヌ!もうちょっと痩せてたらもっとよかったんだけどね。
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いや、えっと、言うまでもないことですが、まだご覧になってない方、上記戯言を真に受けないで下さいね。「ザ・ウォッチャー」はシリアスサスペンスです。別に愛憎劇ではありません。多分。
****** ザ・ウォッチャー 【THE WATCHER】 制作:2000年アメリカ / 日本公開:2001年 監督:ジョー・シャーバニック 出演:キアヌ・リーブス、ジェームズ・スペイダー、マリサ・トメイ (ビデオ鑑賞)
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