ひとコマ
何気ない日常のひとコマ

2003年10月11日(土) バロックの香りと雨の気配

今日は娘がピアノを習っている先生のチェンバロリサイタルへ。

会場に入るとほぼ席は埋まっていて、最前列が空いていました。
背が低い娘には、いいあんばい。
開演の前に、係の方がお二人、
休憩まで退席出来ませんがおトイレは大丈夫でしょうか?と
ご丁寧に聞きにみえました…。
(どちらかというと、娘より私の方がトイレは近いのですけれど…笑。)

グリーンに金色のラインが入ったチェンバロ。
そういえば、生のチェンバロの音を聴く機会はめったにありません。

まずは前奏曲。
そうか…チェンバロって、こんな音だったんだ…思っていたより優しい音色です。

バッハの「2声のインヴェンション」を聴きながら
ふと中世のお城のお客人となったような気分になりました…
ピアノで聴くインヴェンションとは全く違う…細やかで繊細な音♪

娘もかしこく最後まで、神妙に聴いていました。
途中で寝てしまうかしら…と思っていたのですが、
じぃっと先生の様子を見て、寝る暇はなかったみたいです。
(連れて行ってよかった…。)

私的にはラモーの「新クラヴサン組曲集」からの曲が
軽やかでよかったな♪

先生が最初に、今日は鍵盤から雨を感じるとおっしゃっていました。
家を出る時に、北山ではパラパラと降り出していた雨、
上桂に着いた時には降ってはいなかったけれど、
リサイタルが終わって帰る時には、雨が降り出していました。
雨を敏感に伝える楽器と、それを感じとる奏者。
二つの呼吸があって、音楽は奏でられるのですね…。


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