兎に角日記
三日に一度は兎に角と書いてしまう。

2014年09月16日(火) はじめてのおっぱい

海夫君だけ、産婦人科病棟へ戻れることになりました。午後から新生児室で母乳を上げる練習ができるとのことで、嬉しさの中に腹の痛いも抱えつつ、行ってみる。

まだ胸のほうはほんのりと張っているかなと言うくらいなので、ほんとに子供が吸い付くものなのか、半信半疑だったのですが。
差し出したおっぱいに。

ぱくり。

と。
された時には。
産まれた時の、おぎゃー、を聞いた時のように自然に、おおっ、と声が出てしまって、ほんとに嬉しかった。びっくりした。

子供の事喜び合えないのは旦那とだけですから。
私自身は凄く嬉しく思ってますから! 誤解せぬように!

こんなに小さいのに、吸う力、結構あるのね! と。
きっとおっぱいそのものは出てなかったと思いますが。

で、あとは放置です。
他にも妊婦さんがいるのですが、うんちが出たらとかおしっこが出たらとか、回数を書く紙をひょいと渡され、その後どうしていいか。

産婦人科病棟では、子供が小児科に行ってしまっていたせいか、私結構放置されてましたけど。朝の血圧測定も忘れられていた日が何度もありましたけど。
お乳の吸わせ方とか、新生児室の使い方とか、そういう説明がまったくなし。どうも、今日が初めてだと引き継ぎがなかったらしい、と気づいたのは翌日の授乳のときでした。

なので、この日の数回の授乳時間の中で、夕方の部に出かけた際、一度目のように子供がおっぱいに吸い付かず、どうしていいか分からずにいた時、助産師さんが子供の頭をぐいぐいと胸に押し付けて窒息しそうになっていたときも、出ないおっぱいを30分も吸わせ続けて大泣きさせてしまっていた時も、ほんとに、それが当然なのかと。

こっちが泣きそうでしたわ。

後に、出ないおっぱいは練習のための5分ずつで良かったと知り、あんな授乳の仕方をしなくても良かったと分かって、その看護婦さんを恨みましたわ。

……そういえば、こんな話も、誰も聞いてくれなかったなぁ。特に旦那さん。
電話もメールも子供の事ばかりだったので、こっちも子供の事だけ淡々と返してました。

最初は話そうとしたんですけど。
話を向けても、赤ちゃん可愛いねーとか、自分の仕事でこういう事があった、とか、違う答えが帰ってきたりして。

ほんともう、どうでもいいわ。と。
ああ。でも、どっかで言ってやりたい。言えば気が済むのは分かってるから。別に一生怒っていたいわけじゃないのよ……。


あーあ…もう、ほんとに。
会話する時間がないってこういう事かとほんとに思う。
世の中離婚する人が、離婚の原因は会話がなかったからというのが分かる気がする。



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