あー、もう、イイ。
めちゃくちゃイイ。
絶対オススメの本です。高田郁 著 『銀二貫』
江戸中期を舞台にしたいわゆる、江戸人情ものに分類されるかと思いますが、兎に角、兎に角、どんな趣味趣向があろうと読んだほうがイイかと、ワタクシ思います。
久々の大ヒットでした。
最近は新しい本に食指が伸びず、昔読んだ面白い本ばかりまた借りては読みの繰り返しでしたが、ヘルニアで倒れている私の元へ、友人が「それはそれは暇でしょう」と、貸してくれたのがこの「銀二貫」と「みおつくし料理帳 八朔の雪」でした。
銀二貫あらすじ
寒天問屋の主人が、天満宮への寄進するはずだった銀二貫をもって茶屋で休んでいたところ、たまたま通りかかった親子連れの仇討の場面に出くわした。 男は切られて死んだが、子供まで手にかけようとするのをみて、その仇討を、持っていた銀二貫で買い取り、親を亡くした子供を引き取る、という話。
初めの場面がこんな様子なので、よくある敵討ちものかと思ったら大間違いです。引き取られた子供の成長と共に、その周りの人々の絡み合いが、大変よろしい。 さわやか〜な気分、すかっと爽快な気分で読み終えられること間違いなし。 とくに最後の数ページは何回も読み返してしまうことでしょう。 そしてほわ〜。とした気持ちで就寝できるはず。
読み終えるまで寝られないけどね! 一気読みだけどね!
八朔の雪もいいです。 料理人として成長していく少女〜女性の間くらいの子のお話ですが、これも江戸人情ものです。 ショートショートのシリーズ物なので、気長に読むとイイですが、あー…これ食べたいわー。と思わせてくれます。 私は、池波正太郎の小説の中の食べ物にはあんまり心惹かれないのですが、こちらの本で読むものは、すぐさま食べたいと思いますね。
では、また明日!
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