| 2009年11月27日(金) |
カンボジア旅行記 その5 |
下手すると、今年は一度も日記を書かずに終わる所でした。
カンボジアに行ったの、一体何年前? といった具合。 なにやら日記を書こうとすると、これ(旅行記)を仕上げなければという気持ちで、なかなか書き出せませんでした。そして記憶が薄れていくばかり。
でも、ここまでは書いてありましたので、とりあえずUP。書いたのは去年の今頃…というシロモノですが。
*** カンボジア旅行記 その5
さて、アンコールワットで朝日を見たあと戻ってきたホテルでの朝食は、バイキング形式。 サリナホテルの朝食は美味しい、と思います。 パンや珈琲、目玉焼きやウィンナーなど日本のビジネスホテルでよく出るメニューのほかにも、お粥やフォーなど目を惹くものがあります。 でも、中でも自分が一番美味しいと思ったのは、なんと言っても「チャーハン」 その後の旅程の中で立ち寄った店でも、チャーハンがとにかく美味しかった。ご飯がぽろぽろしていてしょうゆ味。たぶん。 朝食のフォーは、美味しかったのだけれども魚臭さが苦手な自分には、ちょっと残念なもので、それに数日食べ続けると飽きるものがあり……(これは好みの問題)カンボジアに行ってホームシックになったらとりあえずチャーハンを食べておけば問題ないと思います。 フルーツはドラゴンフルーツとマンゴーが、日本の価格から考えるとこれほど沢山食べられるというのが贅沢。
サリナホテルの朝食はどれも美味しかった。
食事の後はもう一度バスに乗ってアンコールトムへ。 既に明るくなっており、町並みが分かります。平屋で奥へ深そうなのが一般の商店(飲食店)で、病院などは出来たばかりの綺麗さ。街の一角にアパートが何棟も出来始めていて、オレンジにクリーム色の壁、観音開きの緑の窓が洋風でした。 目を引いたのは、シハヌーク国王の肖像が街角の壁に貼られていること。 王制の国に来たのはそういえば初めてだなとじんわり思い。 土ぼこり舞う中、アンコールワット前まで来るともうそこは観光バス・客だらけ。
アンコールワットから北西方向にアンコールトムがあります。名前的にはワットの方が有名だろうに、大きさ的にはトムの方がよほど大きい。トム=大きい という意味があるそうで。
バスを降り、ナーガ(大蛇)で綱引きする神々と阿修羅像が欄干となっている橋を渡って、バス一台が通り抜けるのがやっとの道幅を、埃でゲホゲホいいながらくぐったのが南大門。
タクシー象が居ました。乗りたかったけど、団体行動なので我慢。
アンコールトムの中心は仏教遺跡であるバイヨン。バイヨンの作りは複雑で、写真の位置へ出るのに階段を登ったり降りたりしている内にたどり着いたという感じ。 遺跡の中は薄暗くて涼しく、外に出ると風があるものの直射日光が厳しい。ツアーの客はほとんど高齢者だったので…バイヨンを出て、象のテラスへと歩いて移動する間に「ここで待ってるから行ってきて」と一人脱落。 残念だけれどその後も入り口付近で待つばかりな方が居ましたね。 それに、夜見るはずだった、アプサラダンスショーも、影絵(スパエク)も、疲れちゃったわ〜帰りたいわ〜という意向の元、しぶしぶホテルに帰るハメに。足腰が強くて体力があるうちに行ったほうがいいかもしれない。
象のテラスを見るころ、手持ちの水も尽きて流石にぐったり。
移動のバスへ戻る時、見かけた家族づれ。現地人は入場無料。
夕方になり、プノン・ペンへと移動する。 丘の上から見る夕日が売り物の観光地だが、アンコールトムからそう遠くない。平地にぽこんとある丘だ。 ただ、バス駐車場から上までがなかなかの道のりだという事で、行かずバスに残る人が半数。あまり傾斜のきつくない小道を15分ほど歩いて登ると、広場に出る。 そこに立っている遺跡は、下から見た感じではそんなに大きくない。そして、時間のせいもあって、その狭いところに色々な国の人達がぎっしり座っている。 けれど自分達も含めて、さらに隙間を探してよじ登って行く。70度くらいの傾斜がついた階段は、一部足先しか引っかからないような部分があるというのに、夕日見たさに結構なお年の人も頑張って登ってしまったり。
けれど登っただけの甲斐はあった。 プノンペンの上から見た景色はジャングルだったといっていたけれど、今はもう、ジャングルは消えて、アンコールワットが遠くに見え、朝見た気球が又上がっていた。
夕暮れの風はまだ昼間の名残を残して、温かったけれども、皆ざわざわと喋りながら夕日が落ちていくのを眺めて、日が落ちきらぬうちに、ぽつぽつと帰り始める。
私達も、ずっとそこに居たいのを我慢して、小道を歩いて戻った。 小道の途中に、障害のある子供を抱えて座るお母さんが座って居た。でもその子供は借りた子供だそうで。 パンフレットを売りに来る子供は、ツアー客の孫くらいの年頃。 十数年後には、今回行った遺跡の全て、入れなくなっているかもしれない。 今だけの旅行だと思った。
では、また明日。
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