兎に角日記
三日に一度は兎に角と書いてしまう。

2002年11月24日(日) 眠い。

結局創作のほうは殆ど進まずにおわってしもうた。
実は一昨日から早寝早起きを実践しようと、夜9時にねて朝六時半に起きる生活というのをやってみたのだ。
朝六時半が早起きの部類に入るのかどうかは分らないが、夜9時にねれば確実にその辺で目が覚めるので、パソを弄る時間をそっち(出勤前)に持ってこられないものかと思ったのだ。
んでも、どーも、ダメらしい。
暗くて静かな所がよほど性に合ってるんだろう。夜と違って、なーんも思い浮かばない。メールの文面もどうも変だ。今も読み返したけど、書き直しだなぁ。
兎も角、お陰様で既に眠いでゴザル。

暗くて静か、で思い出したけれど。最近良くリフォームの番組を見る。匠だったりなんだったりするひとたちが、狭くて困っていたりする家の壁を思い切り抜いて天井も高くとって、真新しい家にしてくれる、というもの。
ああいう番組が私はとても好きで、やっているのを発見すれば見ていたんだけれども、最近疑問を抱くようになってきた。
狭い家を広くするに当たって。
1.壁を抜く
2.何かと機能を兼用させた収納を作り出す。
という事は、広く見せるためにとても有効な手段であるらしい。
けども。
例えば4人家族。両親、娘10歳、息子3歳だとしよう。
壁を抜いた広いフロアがあっても、プライベートが殆どなくて、その後子供達が成長した後、どうなるかを考えていなかったとき、の事を考えるとちょっと暗くなる。
「俺は自分の部屋が欲しいんだよ!」
「私だって」
みたいな事は絶対あるとおもうんだが。
そういう考えが小さい頃からなければ、思いつきもしないのかな。
私は結構自分の空間は自分のもの、というタイプなので、幾ら広くて天井が高かろうと、プライベートのもてない家になど、住めない。
1畳タコ部屋でもいいから、自分の隙間が欲しい。
リフォームの達人さんたちが作る家は、すごいと思う。作ってもらった人たちは凄く感動しているし、見た目も機能も、どちらもいい。けど広けりゃそれだけ暖房費はかかるし、間接照明は格好いいけど電気代が莫迦にならないから、いつかつけなくなる気がする。などと思っている私はタダの貧乏性なのかエコロジストなのか。

そして、昔の日本の家のよさも、やっぱり忘れて欲しくはないと思う。
畳の匂いとか。
障子に映る灯りとか。
狭くても、そういうのが欲しいな。
ん〜そうか……もしかしたら予算が限られていると、洋風にするしかなくなるんだろうか。畳とかって高いもんな。
ま、和風といっても昔々に遡れば板の間で、遮るものなど布キレ一枚だったり、庶民なら二間あればいいほうで家族ごった寝だったんだから、夢みたいな事言ってる風でもある。

何もない3畳程度の部屋を貸す業務が東京のほうにはあるんだとか。会社帰りのお父さんの書斎になったり、お母さんの内職部屋になったり、女装趣味のある男性の、衣装部屋兼それを楽しむ空間になったりするそうだ。
常に引きこもるわけじゃなくて、引きこもりを推奨するわけでも勿論ないんだけど、その空間が心地よいという事を知ってしまったどうもやめられない、という気持ちが、私も一緒なのだ。

これだけ誰の目にも触れずに、安全に好きなことをやれるのって、今の時代が初めてかもね。
勿論、二重人格みたいなことをしないで、表でも同じ事を出来ればいいんだろうけど、そりゃちょっと勇気がいる。世間の目というのは冷たく厳しい。時には暖かいんだけど。
や、私はそこまで人の眼を気にするような趣味は持ってないけど、開放感が欲しいなーと思って一人暮らししてるくらいだから……。

たとえば、結婚しても夫婦別の部屋で、ダイニングにいるときだけとても仲良くしていたい、相手の部屋に入るのは、相手の許可があるときだけがいい、と本気で提案した事がある。
「それは結婚じゃなくて同居っていうんだ」
といわれた。
そんなの、よほど変な人が相手じゃなければありえないだろうし、実際そんな事になったら、我々は一体何を思ってこんなことをしてるんだろうとか、寂しいと思うかもしれない。とも容易に想像できるのだが。

大抵は人間がとても好きで、極たまに人間が嫌いになる。
そういう時は、ウィルソンを相手に無人島へ流されてみたいのだが(笑)
無論無人島へは無茶をしなければいけないので。
鍵の掛かる部屋を、求める。

そんな私は閉所恐怖症。


では、また明日。


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