一日後記

2008年12月07日(日) 臭いものを喰らうオフ 後編。

さて本日のメインイベントであるシュールストレミングの登場。
栄誉ある開缶の作業は、先日挙式を挙げたおすぎさん夫妻に
押し付けるお願いすることに決めていた。




左:麗しき夫婦の缶入刀という素晴らしい共同作業。

23日の華やかなケーキカットの時の写真と比べると、何だこの差は。(苦笑)

右:缶切りは奥方H嬢にお任せ。予め冷やしてガス圧を下げておいたので

噴きだすようなことはなかったが、いやはやものすごい缶汁の色である。


・・・“ぶしゅ”という鈍い音とともに

途端にあふれ出す、食べ物にあるまじき悪臭!

噂に聞いていたとはいえ、想像をはるかに超えた匂い。
あえて例えるなら先のくさやにドブの匂いをプラスして、
更に一週間ほどほったらかしの生ゴミ受けを足して濃縮させたといった感じ。
シュールストレミングを知らずに匂いだけを嗅いで
これが食べ物だと分かる人は、おそらく皆無ではないだろうか。
あちこちから『くっさーい!!』と悲鳴にも似た声があがる。

とりあえず缶汁は雑草への肥料とし
(毒じゃないから大丈夫だろう。たぶん)いざ、ご開帳ー♪




・・・うわぉ・・・

原材料はニシン・水・塩のみのいたってシンプルな作り。

所々から発酵に伴うガスの気泡がプクプク出ている。

ニシンというと30cmほどのものが日本では見慣れているが、これは一匹が10cm弱ほど。


実は開けてみて、ちょっとがっかりした。
というのもシュールストレミングの一番おいしいのは
“お腹に卵(即ち数の子)を抱えたメス”と聞いていたのに
これはご丁寧に全て開いて中骨もきれいに取ってあったからだ。
おそらく内臓もない分、幾らかマイルドなタイプなのかもしれない。

匂いに若干『う゛っ』となりながらも、付け合せの野菜とともにおそるおそる一口。

・・・あ、案外平気かも。(決して強がりではありません。)

おいしいとは言いがたいが、思いのほか食べられないものではなかった。
ただ鼻に抜ける匂いがとにかくクサイのと、とても塩辛くて
調べた通り付け合わせの野菜がないと確かに食べづらいものである。
ある者は塩むすびと、またある者は持参したリッツに乗せて
オードブル風にしてみたり。シュールストレミング・オン・ザ・リッツ。
思い返しながら、つい沢口靖子さんがそれを片手に
にっこり微笑むCMが浮かんだが、絶っっ対ありえないだろう。


結局参加者は『くさい』を連発するも、シュール缶 完食

個人的にランキングするならシュール缶・くさや・鮒寿司の順で
“食べられる”と思ったのだが、他の感想も聞いてみたいところだ。


いずれにせよ、みんなでシュールストレミングを食べた時間は
とてもくさかったけれど楽しく、企画して良かったなぁと思った。
この場を借りて、参加して下さった方々には感謝申し上げます。

ありがとうございました。


たぶんもう2度目はないと思います。(笑)






 < 過去  INDEX  未来 >


Haruki [MAIL] [HOMEPAGE]