その昔、私が小学校低学年の頃 実家のトイレの隅っこには小さい箱があり 小説が2〜3冊入っていたのを憶えている。 (あと今は亡き父方の祖父の関係から送られてくる某宗教団体の月刊誌)
何故かその中でも“インパール”と“坂の上の雲”の タイトルだけは妙に記憶に残っているのだが これらを読むことは、当時なかった。 今思えば母は女流作家のものを好んで読んでいたので そこにあったのは父のものなのだろう。 早朝トイレに入ると、天の岩戸よろしく居座り続けていたから そのお供だったのかもしれない。
少し前、実家に行ったついでにその本を借りてきた。 全6巻とは今まで読んだ本の中では一番長い。
ハードカバーの本が480円だった時代。
所々にこんな鉛筆の落書きがあり、どうやら私か妹が
やらかしたものであるらしい。あえて消さずにおこうと思う。
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