昨夜何気なく見ていたテレビで、聴診器の話をしていた。 小学生の頃はしょっちゅう熱を出す子供だったので 診察の度に感じるあのヒヤリとした感じ(特に冬場)が 大嫌いだったと話をしながら、あることを思い出した。
そういえば実家に聴診器があったはずだ。 これまた子供の頃のおぼろげな記憶ではあるけれど、 自分の心音を聞いたような気がする。
・・・しかし何故、ウチに聴診器なんかあったんだろう。 実父はその頃普通のサラリーマンで、実母は普通の主婦。 親戚の中で当時医療にいた人間なんて、誰もいなかった。
うーん。 気になるけど(聴診器があった理由を)聞いていいものかどうか 思わずためらってしまう。 何せ大人になった娘の頭の中は妄想特急が大暴走しているから。
他の理由にかこつけて電話すると、出たのは実父。 一通り話を済ませて『そういえばさぁー・・・』と切り出した私に 彼は笑いながら即答した。
「ああ、あれ(聴診器)なぁ!あった、あった。 お前がお腹の中にいる時に、やたらポコポコ蹴るから 何か聞こえるかと思って買ったんだ。 だけどもう捨てちゃったぞ。何で今更?」
・・・父上、ごめんなさい。
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