最近、実家へ行くことが多くなったせいか 16年ぶりにそこでの生活パターンを感じて だいぶ変わったなぁと思う。
もっともその間、実父は『勤め人』というヤツから独立し 殆ど家で仕事をするようになったりだとか、 犬を飼い始めたりだとか、実の娘が両方嫁に行ったりとか 色々あったから変わって当然なのだろうが。
それにしても、一番驚いたのは 台所にお菓子がやたら目に付いたことと お茶を飲みに居間に行くたびに実母が『何か食べる?』と 聞いてくるようになったこと。 きんつばは好きではなかったはずの実母が 『これ、あまり甘くないから』ときんつば片手に 台所から出てきた時には、本当にびっくりした。
もっとも、私はあまり甘いものは好きではないので 大抵お茶だけで過ごしている。 横できんつばの包みを開けながら、実母が言う。
「普通はね、こうやってお菓子の包みを開ける音だけで モモ(犬)が飛んでくるのよ。 で、ドアの向こうで『開けて〜!!』ってカリカリ引っかくの。」
用心深いこの犬は、私がいる時はケージから出ようとしない。 でも、ケージの中に手を入れて頭を撫でていた時気づいた 喉元の肉付きは、お茶菓子のせいだろうか。
結局、何か口さみしくなって 冷蔵庫から引っ張り出した大根の古漬けを齧り齧りお茶を飲む。
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