勤務先での勤めも今日で終わり。
殆どの荷物は発送も伝票作成も済んでいたし、今日やった仕事といえば 廃棄物をまとめることとか、会長家族の仮住いである 近くのマンションまで荷物片手に往復したりとか、その程度。 その程度の仕事であったから、殆ど手持ち無沙汰で一日過ごしていた。
それでも。
気付けば店のオープニングからエンディングまで 10年ここにお世話になっていたわけだから (単に辞める理由がなかっただけなのだけれど) 何となく感慨に浸ってしまう。
今日、初めて2階の住居部分を見せていただいた。 1階の店舗部分は10年前に改装していたので外観は新しいが 2階部分は50年前に建てられたそのまま。 おそらくこの界隈でこんな木造は、ここだけだろう。
午後、親会社の経理担当の方から私宛に電話。 今後の雑事を説明されてから『長い間、お疲れさまでした』と言われて つい涙が出そうになる。 実はこの方、電話では何十回も話したことがあったけれども お目にかかったことは結局ないままになってしまった。 その分、無意識に電話口で深々とお辞儀。
全てまとめて最後、店を出る時はあえて いつもと同じように『お疲れさまでした!』としか言わなかった。
ただ一つ普段やらなかったこと。
店全部が見える場所まで離れてから、一礼。
『お世話になりました。』
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