一日後記

2005年02月10日(木) 一区切り。

勤務先での勤めも今日で終わり。

殆どの荷物は発送も伝票作成も済んでいたし、今日やった仕事といえば
廃棄物をまとめることとか、会長家族の仮住いである
近くのマンションまで荷物片手に往復したりとか、その程度。
その程度の仕事であったから、殆ど手持ち無沙汰で一日過ごしていた。

それでも。

気付けば店のオープニングからエンディングまで
10年ここにお世話になっていたわけだから
(単に辞める理由がなかっただけなのだけれど)
何となく感慨に浸ってしまう。

今日、初めて2階の住居部分を見せていただいた。
1階の店舗部分は10年前に改装していたので外観は新しいが
2階部分は50年前に建てられたそのまま。
おそらくこの界隈でこんな木造は、ここだけだろう。


午後、親会社の経理担当の方から私宛に電話。
今後の雑事を説明されてから『長い間、お疲れさまでした』と言われて
つい涙が出そうになる。
実はこの方、電話では何十回も話したことがあったけれども
お目にかかったことは結局ないままになってしまった。
その分、無意識に電話口で深々とお辞儀。


全てまとめて最後、店を出る時はあえて
いつもと同じように『お疲れさまでした!』としか言わなかった。

ただ一つ普段やらなかったこと。

店全部が見える場所まで離れてから、一礼。


『お世話になりました。』


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