一日後記

2005年01月30日(日) 松露。

週末戻ってきたノートをいじくり回す傍ら、
毎年春先になると何故か思い出す『松露』をWebで探す。

松露とは海辺の松林にできる茸の一種で
直径2〜3cmの円形で、切ってみるとスポンジのような感じ。
その食感はシャクシャクして香りもよく、
お吸い物や炊き込みご飯にしていたのを憶えている。

子供の頃、春休みに母方の実家へ行った際に
従兄弟や親戚でこの松露を取るのが行事のようになっていた。
砂浜からぼこりと丸々顔を出しているのもあれば
ちょっとしか出ていなかったり
大きいのを見つけて喜んだのも束の間、触ると傷んでいて
ぐにゃぐにゃだったりだとか。
子供の時分は、食べることより探すことの方が楽しかった。
おまけに人海戦術のせいか、結構な量が採れた。

そんな松露が懐かしくなったのは、数年前。
散々採れたのだから、普通に買えるだろうと思いきや、買えない。
あちこちのスーパーや八百屋さんを当たってみても
松露の名前すら知らなかったところも多々あった。
そうこうしているうちに、昔採れていた松林で
松露は取れなくなってしまっていた。


調べた結果、通販で売っているところがあるにはあった。

が・・・・結構な値段である。
具体的に書いてしまえば、1個100円弱といったところか。


ノスタルジーに浸るには、いささか高い金額だ。


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