今日『黄色』と聞いてピンときた貴方は自転車乗りか、 もしくはそれに近い存在でしょう。
というわけで久々に自転車の話。
やっとツール・ド・フランス終了。 最高峰を制したのは、やはりランス・アームストロングだった。 前人未到の6連覇…癌という病に打ち勝って、尚且つこの記録。 彼の手記(『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』講談社 刊) にもあるのだけれど、一時期はサドルにすら跨ることのできない人間が 全行程4000kmにも及ぶツールを制する努力は、並大抵のものじゃない。
しかも、重ねて書くが6年連続彼は王者となったわけで。
今年は去年と違って走りが安定していたというか、嫌味なくらい 余裕たっぷりな感じだったことは否めない。 まぁ彼を追う選手が、いまひとつだったのかもしれないけれど。
それにしても驚いたのは、彼の自転車。
最終日第20ステージで彼が駆るTREKは、黄色ならぬ『金色』。 おまけにヘルメットまで金色。 ちなみにランス以外のUSポスタルサービスのアシスト選手は、 ジャージやパンツの赤いラインが全て黄色になっていて ヘルメットの塗装まで変わっていた。 でも金色の自転車を駆るのはエースの証でもあり、彼一人である。 何だか段々USポスタルも、やることが派手になってきた。
おそらくこの実走車は今秋の自転車展で見られると思うし、 『優勝記念モデル』として売り出すんだろうなと。 普通のマドン5.9(自転車の型番)が、フレームとフォークで29万だから それに付加価値をつけて30万ちょっとだろうか。 いや、もしかしたら完成車のみかもしれない。 ホイールもスポークも色違ったし、そうなると70万弱ってとこか。 …トップクラスモデルとしては比較的お手頃価格だけれど、 だからとて手は出ない。 というより、こんなヘナチョコが乗るのもこっ恥ずかしい。
ツールの方はこれからいつまでこの状態が続くのかが 楽しみな気半分、マンネリな気半分。
観ている側にしてみれば、その辺が少々複雑になってきた。
※ツールの場合、個人総合優勝(マイヨジョーヌ)は黄色で 山岳賞(マイヨ・ブランポアルージュ)は白地に赤の水玉模様、 スプリント賞(マイヨベール)は緑、 新人賞(マイヨブラン)は白という風に、 それぞれ賞ごとにジャージの色が異なっている。
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