一日後記

2004年06月12日(土) 感覚。

今朝、ひょんなことから『ナポリ式ピッツァ』に認定があることを知る。
しかも認定を出すのが
『アッソチアツィオーネ・ヴェーラ・ピッツァ・ナポレターナ』という
舌を噛むか、一行でおさまるか分からないほど長い機関らしい。

訳すと『正真正銘ナポリピッツァ協会』
……もう少し訳し方がなかったのだろうか。
(『真のナポリピッツァ協会』とあるところもあるが、同じだろう。)


それはさておき、この認定を受ける条件が非常に厳しい。
焼くための窯や燃料、粉の種類、こね方、伸ばし方と
とても細かい部分に至るまで決められている。
国内でも、認定を受けたお店はその旨を看板に出している。
今日になって調べたら、以前行ったことがあるお店もあった。
確かに美味しかったけれど。


でも正直なところ、何だかなぁと思う部分もあるわけで。

例えば日本では『国民食』とまで言われるカレー。
あれに『正真正銘カレー協会』(架空)の
認定の是非がついてしまったら大変だろう。
○アジ・○サバではないけれど、条件を満たしていなければダメというような。
まず間違いなく『お母さんのカレー』と『子供用レトルトカレー』は脱落必至。
韓国のレストランで八宝菜のようなカレーが出てきたけど、これもきっとダメだと思う。

いくら他国に自国の味を取り入れてみても、その国の味覚に
変えざるを得ない料理は沢山あって、それがまた新しい食文化にもなるわけで。


とどのつまり、何が言いたいかといえば

何故自分の舌をアンテナにしないかなぁ?と。

ガイドブックやグルメ系サイトにゃ情報が溢れる昨今
そんな『お墨付き』がまだ必要なのかしらん。








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