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こんんな些細なことで君を傷つけられてなるものか■2006年12月25日(月)
夜遅くに生徒から電話がかかってきた。
弱い声だった。
「とくに用はないよ…」
疲れて眠たそうだった。
声よりも、ふーっと煙草の煙を吐く息の音の方が大きいくらいだった。
「あ、停電。部屋の電気が消えた」
大丈夫?煙草の火が変なとこに落ちないようにしなよ。
「うん」
「わたしね、昔は急に電気が消えたりするとひどく怖かったの。でも、今はもっと怖いことを経験してしまってるから、このくらいのことは怖くなくなった」
馬鹿。
もう、怖い思いなんかしなくていい。
君をあらゆる危害から守る。
ずっと、ずっと。
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