count down to the end/A[mail]

Co-Dependency■2003年04月16日(水)





夕べも生徒とは大分長く電話していた。

電話が来るまで、昨日の日記に書いたとおり、まじでめんどくせえ気分だったけど、いざ彼女と話してみると、守ってやらなくちゃ、なモードに切り替わる。





生徒は言う、

「私は、誰かに相談に乗ってほしいと思ったことなんてないわ。」

と。

むしろ彼女は、自身を相談されるタイプだと自負しているし、僕もそうだと思う。

「私が、誰かに悩みを聞いてもらうなんて、ありえないよね?」

彼女は力説するように話した。

「本当の私を知っている人は誰もいないよ。だって、彼氏といるときの私、家族といるときの私、先生といるときの私、ぜんぶ違うもの。」

環境に合わせているんだね。

「だから、私の全部を知る人なんて誰もいないわ。先生だって私のことを理解してるわけじゃないもの。」

僕は、そう、とだけ答えた。

ただ、“先生だって私のことを理解してるわけじゃない”と言われたのが少し嫌だった。

「だいたい、私には自分の事をしゃべる機会がないでしょ…あ、先生がいるか。」

そこまで言って、彼女のしゃべる勢いが止まった。

そして、彼女は別の話題に切り替えようとした。






なーんだ、自説が崩れて困ってんじゃーん。

そんな彼女のことが、僕はとてもいとおしかった。






My追加







Design by shie*DeliEro
thanks for photo→我儘な僕たちは
BACK     INDEX     NEXT