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言葉の砂山■2003年04月13日(日)



夕べ、23時過ぎに結婚式から帰ってきた。

帰宅まもなく生徒から電話が来たので、結婚式の報告をしようとした。

しかし、最初の彼女の声を聞いて、そんな話をしている場合じゃないと判った。

聞き取るのが難しいほど弱々しい声だった。

彼女はひどく怯えていて、それを自分で静められずにいた。

彼女はぽつりぽつりと、砂粒を一粒ずつ積み上げるように話した。












僕たちは2時間くらい話した。

始めは単調でか細かった生徒の口調に、少しだけ語気が感じられるようになった。

けれど、電話を切る最後まで、彼女は眠られる様子ではなかった。






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