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電話■2002年07月16日(火)
夜中に彼女から電話。
声色がいつもと違い、暗闇で独りぼっちにされた幼児のような声だった。
どうやら、読んだ本の内容に怯えていたらしい。

「怖い。」



「助けて。」

大丈夫だよ。本を読んで怖くなっているんだろう?

「助けて。」

大丈夫だよ。お前は安全だよ。

「助けて。」

大丈夫だよ。

「助けて。」

大丈夫、それで、本を読むのはやめたかい?

「ううん、まだ読んでる、あれ?ダメじゃん私。やめればいいのに、ねぇ。」

そう言って、彼女は笑った。
その後しばらく話してお休みを言って電話を切った。




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