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二人のはじまり 13■2002年04月05日(金)


生徒の連絡が途絶えてからずっと、僕はイライラしていた。






夜も遅くなって、ようやく生徒から電話が掛かってきた。

彼女はきゃあきゃあと笑っており、憤っていた僕と対照的だった。

おい、どこだ!どこにいる!?

すると生徒は、今、車で送ってもらってるからいいよ、と答えた。

そんな、信用できるか!どこへ連れていかれるか分からないだろ!

「あー?何言ってんの。やったよね、ねえ?」

生徒は、電話口の向こうで男と話しているようだった。

アルコールが入っているのか、彼女は変に上機嫌だった。

馬鹿!

「なに?妬いてんの?そろそろ認めたら、私のことが好きだって。ね、先生。」

そんなことどうでもいい!とにかく、その車を降りろ!

「はいはい、後でね。」

生徒は面倒くさそうに言って、また勝手に電話を切ってしまった。





再び電話が通じたのは12時を過ぎたころだった。
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