蒼粒子

2004年07月23日(金) 太極旗を翻して

本日『ブラザーフッド』を鑑賞して参りました。
8月いっぱいは上映してるだろう、と甘く見ていた私は、二日前に映画館からのメルマガを見て愕然。
「どわーっ、23日で上映終了だとう?!」
たまたま今日休みだったので、朝の初回を駆け込みで(寝坊した)見てきました。

予想通り、ジンテ兄さんはかっこよすぎです!!!!! 
弟への溢れんばかりの愛情が、その優しい笑顔に滲みまくり!!!
正直言って婚約者、弟に負けてました……(いや、勝負の対象ではないが……)
そしてそんな兄を取り戻すため、真っ黒けになって走り、戦う弟・ジンソクの姿は健気で、これまた兄を思う気持ちが、その瞳にうるうると滲んでいます!!!!!
しかし……私が号泣したのは、チャン・ドンゴンやウォンビンが出ているシーンではなく、じーさんになったジンソクが、
「50年間待ち続けたのに、どうしてこんなところにいるんだよ」
「あのとき兄さんのそばを離れるんじゃなかった……」
とつぶやくシーン。
あ、また思い出し涙が……。

そういうミーハー心を満足させてくれたというのとは別に、ものすごく勉強になった映画でした。
自分がいかに、朝鮮戦争という悲惨な出来事に無知であったかということを思い知りました。日本も無関係ではないんですよね。この朝鮮戦争が、日本の経済復興の足がかりとなったわけですから。
同胞同士が血を流し合う、やりきれなさ。
仲間でさえ信じることが出来ず、疑心暗鬼になる悲しさ。
人間同士が殺し合う、愚かさ。
いつでもどんなときでも。
今私たちが甘受している平和は、
そんな多くの犠牲の上に築かれた平和なのだということを
忘れてはならないと思います。


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里村朋佳

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